“マーケ脳”ってどう鍛えるの?初心者が身につける3つの視点と思考法

どうも、小川です!

マーケティングの勉強を
始めたばかりの人から
よくこんな声を聞きます。

「PEST分析や4P分析を
 やってみたけれど
 何を書けばいいかわからない」

「調べた情報を並べるだけで
 分析になっていない気がする」

これは決して珍しいことではありません。

むしろ、ほとんどの人が通る最初の壁です。

フレームワークは「型」として便利ですが
それだけで自動的に良い答えが
出るわけではありません。

必要なのは
その型をどう使うかという思考力、
つまり“マーケ脳”を育てることです。

マーケ脳とは?

マーケ脳というのは
情報を点として眺めるのではなく
線や面としてつなげて
考えられる力のことです。

単に知識が多いということではありません。

「この情報が何を意味するのか」
「ビジネスにどう影響するのか」を
頭の中で組み立てられるかどうかが
ポイントです。

つまりマーケ脳とは
論理的思考をベースに
情報を因果関係として
つなぎ合わせる力だと言えます。

例えば「少子化が進行している」
というニュースを見たとき
マーケ脳がある人はこう考えます。

市場全体で見れば
学習塾やベビー用品の需要は
減るかもしれない。

でも、一人あたりの教育費はむしろ
増える可能性がある。

さらに競合の動きに目を向ければ
少数精鋭向けの高単価サービスが
台頭してくるかもしれない…

といった具合に、
ひとつの事実から
複数の仮説を立てられるのです。

初心者が持つべき3つの視点

マーケ脳を鍛えるうえで欠かせないのが
以下の三つの視点です。

①社会や業界全体の変化をとらえるマクロな視点
マーケティングでは、まず
「自分の商品や顧客のまわりに
 どんな大きな変化が起きているか」
を見ることが大切です。

人口の増減、景気の動き、
法律や技術革新など…

こうした社会全体の変化は
企業やサービスの未来に
じわじわと影響を与えます。

ただ、初心者にとっては
この視点が一番つかみにくいかもしれません。

「人口が減っている」と聞いても
すぐに自分の商品に結びつけて
考えるのは難しいですよね。

ここで役立つのが
「影響の連鎖」を意識することです。

例えば人口減少なら

・子ども向け商品の需要が減る
 → 代わりに大人向け学習やシニア市場が伸びる
 → 広告のターゲット層や媒体が変わる

というように
変化がどこに波及するかを順番にたどります。

このように、社会の大きな動きを出発点に
「じゃあ市場はどうなる?
 顧客の行動は?競合は?」
 と広げていくと
具体的な施策につながる視点が
持てるようになります。

②顧客の気持ちに入り込むミクロな視点
次に必要なのは
顧客の感情や生活の目線に立つことです。

「この商品を使う人は
 日常でどんなことに悩んでいて
 どんな瞬間に欲しいと思うのか?」

数字ではなく
人としての感情にフォーカスすることで
分析は一気に具体的になります。

例えば「日焼け止め」を売る場合、
単に「夏だから売れる」ではなく
・誰が
・どんなシーンで
・何を気にして選ぶのか
まで想像すると
ターゲットの絞り方や
メッセージの作り方が変わります。

同じ日焼け止めでも
海やプールで子どもに使う
安心感を重視する親と、
化粧下地として毎日使う社会人女性では
訴求するポイントが全く違いますよね。

この視点を持つことで
データだけでは見えない
「顧客の行動の裏側」が見えてきます。

③競合や代替品と自社を相対的に見る視点
最後に重要なのが
他の選択肢と比べたときの
自社の立ち位置を知ることです。

ユーザーは
目の前の商品だけを
見ているわけではありません。

価格の近い競合や
全く別ジャンルでも
同じ課題を解決する代替品があれば
それらとも比べています。

例えばフィットネスアプリなら
競合は同じアプリだけでなく
パーソナルジムや
YouTubeの無料動画も含まれます。

「なぜ人は自社を選ぶのか?」
「逆に、なぜ選ばれないのか?」
を考えることで
強みや差別化ポイントが見えてきますよ!

3つの思考法でマーケ脳を育てる

視点を知っただけでは
まだ実践できません。

思考法として身につけるには
日常の中で意識的に使うことが大切です。

ここでは
初心者でもすぐに試せる
三つの方法を紹介します。

①ゴールから逆算すること
この分析は何のためにやっているのか?

新規顧客を獲得したいのか、
既存顧客のリピートを増やしたいのか。

目的が違えば
注目すべき情報や指標も変わります。

目的を意識するだけで
分析結果が“意味のある順番”に
並び始めます。

②「なぜ?」を重ねて深掘りすること
例えば「若年層の購買が減っている」
という事実を見たら
「なぜ?」と問いをつなげて
原因を探ります。

「可処分所得が減っているから」
「非正規雇用が増えているから」

問いを重ねることで
表面ではなく本質に近づけます。

③身近な事例で練習すること
日常でよく使うアプリや
お店をPESTや4Pで分解してみると
驚くほど理解が深まります。

机に向かって考えるよりも
生活の中で“遊び感覚”で
分析するほうが続きやすく
気づきも多いものです。

フレームワークは“道具”にすぎない

PESTや4P分析の課題で
多くの人が一番つまずきやすいのが
「枠を埋めたら終わり」
になってしまうパターンです。

でも、それは分析ではなく作業になっています。

フレームワークは
情報を整理するための地図にすぎません。

地図を持っているだけでは
目的地に着かないのと同じで
「どこに行きたいのか」
「なぜそこに行くのか」
を決めるのは自分自身です。

もし情報を並べるだけに
なってしまったときは
自分にこう問いかけてみてください。

「で、何が言える?」
「だから、どうなる?」

この一言を足すだけで
分析に方向性が生まれます。

前に進めないと感じているときほど
立ち止まってこの問いを
繰り返してみてください。

まとめ

マーケ脳は、鍛えれば必ず育ちます。

最初から完璧にできる人はいません。

情報を集め、問いを立て、仮説を作り、
そしてまた修正する。

その繰り返しが
点だった情報を線に
そして面に変えていきます。

「マーケティングって面白い!」
と感じられる瞬間は
必ずやってきます。

焦らず、でも手を止めずに、少しずつ前へ。

私たちBMPも
そんなあなたの挑戦を全力で応援しています。

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小川