「全部やる」は危険信号?改善施策に“優先順位”をつける3つの視点
- 2025.09.11
- マーケティング
どうも!小川です。
「やった方がいいこと」が多すぎて
動けなくなる時、ありませんか?
仕事の中で「改善点」が
次々に見つかることはありますよね。
サービスの説明をわかりやすくしたい、
ページの見せ方を工夫したい、
お問い合わせまでの流れを
スムーズにしたい……。
どれも「やった方がよさそう」
に見えるものばかりです。
ただ、限られた時間やリソースの中で
それらをすべて同時に実行するのは
現実的ではありません。
結果として、
あれもこれも中途半端になり
思うような成果が出ないことも。
そんなときに必要なのが、
「優先順位をつける視点」です。
この記事では、
「優先順位をつける」ための
3つの考え方をご紹介します。
優先順位をつける3つの視点
改善案が複数あるとき、つい
「気づいた順」や「取り組みやすい順」で
動いてしまいがちです。
でも、それでは成果に
つながらないこともあります。
そこで、
改善施策に優先順位をつけるための
3つの視点を以下に挙げてみました。
この3つの視点を持っておくだけで、
迷ったときの判断もずっとラクになりますよ。
①ゴールとの距離:「それ、今やるべき?」
まず最初に考えたいのが
「その改善が
今の目標にどれだけ近づけるか?」
という視点です。
たとえば、今の目的が
「資料請求やお問い合わせを増やすこと」
だとします。
この場合、真っ先に見直すべきは、
「資料請求ボタンの位置や目立ち方」
「説明文のわかりやすさ」など、
ユーザーの行動につながる部分です。
一方で、
「ページ内の文章表現を少し丁寧に書き直す」
といった改善は
読まれたときの印象を良くする効果はあっても
それだけで問い合わせが増えるとは限らず
“今”の目標からは
少し遠い改善になるかもしれません。
つい
「直せそうなところ」や
「手をつけやすい部分」から
始めたくなりますが
それでは改善が“点”で終わってしまい
思うような成果につながりにくくなります。
②インパクト × 実行コスト:「効果と手間」で比較する
改善案が複数出てきたときは、それぞれに
「期待できる効果」と「実行にかかる手間」
のバランスを考えるのがポイントです。
たとえば、
以下のようなケースを比べてみましょう。
案1:ボタンの文言を少し変える
→効果は小〜中程度だがすぐできる。優先度は高い。
案2:お問い合わせまでのステップを1つ減らす
→手間は少しかかるが、成果に直結しやすい。優先度は高め。
案3:ホームページ全体の構成を大きく変更する
→効果は大きいが、実行に時間とリソースが必要。すぐやるよりは計画的に取り組むべき。
このように、
「手間の少ない施策から順に、
かつ成果が見込めるもの」を優先することで
限られた時間でも
成果の出る改善が実現しやすくなります。
③原因構造を探る:「本当にそこが“詰まり”なのか?」
最後の視点は
「目の前の数字だけを見て判断しない」ことです。
たとえば
「サイトを見に来た人は多いけど
問い合わせが少ない」
という状態を見たとき、
すぐに「サイトの見た目が悪いのかも」
と考えるのは早計です。
もしかすると
こんな要因が隠れているかもしれません。
・サービス内容が伝わりづらい
・お問い合わせページへの導線が分かりにくい
・問い合わせフォームの項目が多くて、途中でやめられてしまっている
このように、
「表に出ている数字(結果)」の裏にある
「本当の原因(構造)」を
見つけることが重要です。
それによって
効果的な“的”を外さずに
改善ができるようになります。
実践Tips:比較表やマトリクスを活用する
優先順位を視覚的に整理したい場合は
以下のような方法もおすすめです。
◆2軸マトリクスで整理する
縦軸に「効果の大きさ」、
横軸に「実行のしやすさ」を取って
改善案をプロットしてみましょう。
・効果大 × 実行しやすい → 最優先
・効果中 × 実行しやすい → すぐに取り組む価値あり
・効果大 × 手間が大きい → スケジュールを組んで実施
・効果小 × 手間もかかる → 後回し or 保留
こうした視点を取り入れるだけでも
「何からやるべきか」が
格段に明確になります。
“選ぶ力”が、改善の質を変える
改善策は探せばいくらでも出てくるもの。
しかも、ある程度知識がついてくると
「ここも直した方がいい」
「こっちも改善できそう」
と気づきが増え
やりたいことだらけになります。
でも、そのすべてに手を出してしまえば
時間も労力も分散し
成果につながらないまま
終わってしまう……なんてことにも
なりかねません。
だからこそ大事なのは
「何からやるか」を決めることと同時に
「今は何をやらないか」も決めること。
選び取る力こそが改善の質を変えるんです。
今回ご紹介した
3つの視点を意識するだけで
やるべきことが整理され、
改善の“質”と“スピード”が
格段に上がりますよ!
まとめ
「改善した方がいいのは分かるけど
どれから手をつければいいか分からない」
そんなふうに迷ってしまう場面は
どんな職種・立場の人でも
一度は経験があるのではないでしょうか。
視点が育ってくると
改善ポイントはどんどん見えてきます。
けれど、「順番」が決まらないと
かえって動けなくなる。
実は、
改善が止まりがちになる理由の多くが
ここにあります。
今回ご紹介した3つの視点は
そんな迷いや手詰まりを突破するための
“考え方の型”です。
・今の目的に照らして判断する
・効果と手間を比較して優先度を整理する
・見えている数字の裏にある構造を見極める
すべてをやろうとしなくても大丈夫です。
目的から逆算して
「今やるべきこと」に集中することが
改善の好循環を生み出す第一歩になります。
今回の記事が
改善を進めるうえでの
ヒントになれば幸いです。
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計6時間の長丁場でしたが、約30名の参加者みなさんが最後まで真剣に講義を聞き、実践課題に取り組み、積極的に質問や意見を発表してくれました。
参加者アンケートの満足度も【 4.7 / 5.0 】で一安心。運営の皆さんにもご好評をいただけたようで、香川に来る頻度も上がりそうな予感😎
日本中を飛び回っていていつも感じるのは、地方にはまだまだ埋もれた「宝」が多いということ。
職人の技術、地域の特産品、おもてなしに溢れた宿泊施設、優れたサービス、そして魅力的な人々。
ただ、残念ながら現代人はスマホで情報収集をするため、Web上に情報がなければ誰も気付けない=存在しないのと同じ。
Webマーケティングはただの販売手法じゃなく、「埋もれた宝」に「光」を当てて、価値を伝える仕組み。
だからこそ、地方創生に絶対必要な力。
もっとたくさんの人がWebマーケティングを学び、ビジネスや人生に活かせるような機会を作りたいなと改めて思いました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
講座の後には、会場近くでバディカの中野社長とやっと会えました!
旧県立体育館存続の署名活動を高松駅近くでやってる事を中野さんのXで知り、たまたま高松駅近くで仕事をしてたので、署名に協力しに行くことに。
実物も爽やかイケメンすぎて、隣に並ぶと自分がクマみたいに見えるな🤔
小川