【土用の丑】に鰻を食べる風習はマーケティング戦略の1つ
- 2022.08.04
- マーケティング
こんにちは、BMP講師統括のyurikaです。
今日は、8月4日(木)土用の丑の日です!
「土用の丑」と言われると、、、
思い浮かぶものいえば、、
・
・
・
そう、【鰻】です。
土用の丑の日は、実は今年は先月にもありまして
その時に、スーパーに買い物行った際に
魚売り場を見ると、鰻まみれ。笑
7月23日(土)
土用と土曜をかけての「鰻」のゴリ推しです。笑
ここは、インサイトを考察するピッタリのポイントだなと感じ、
来店するお客さんを見ていたのですが
やはり、特に主婦のみなさまは吸い込まれるように
「鰻」売り場に集結していました。
「土用の丑の日には、鰻を食べる」
これは、日本特有の文化であり風習ですよね。
私も、母親から「土用の丑の日に食べると、縁起が良いし、夏バテに良いんやで〜」と幼少期に教えられたのを覚えています。
→実際にはよくわからず食べてましたが。笑
実は、この文化は
江戸時代にある人物が、夏になかなか売れないうなぎを売るために作ったマーケティング戦略の1つだったのです。
(※諸説あるようですが。。)
江戸時代中頃。
鰻屋が夏にうなぎが売れないと困り果てていたようです。
鰻は、味が濃くてこってりしているので、夏にはなかなか売れないものでした。また鰻の旬は、「秋〜冬」という事情も相まって、夏に鰻を食べるという風習がそもそもなかったのです。
そんな状況下で、鰻屋が相談した人が『平賀源内』という人物。
文学者、蘭学者、医者など多彩な才能を発揮したようです。
平賀源内は、鰻屋になんとアドバイスしたのか?
「本日、土用丑の日!」
と看板に書いておきなさいとアドバイスしたそうです。
当時、「丑の日に『う』の字が附く物を食べると縁起が良い!夏負けしない!」という風習があったようで、
丑の日に『う』につながる
「うなぎ」をかけ合わせて宣伝したことが
大繁盛し、他の鰻屋、全国の鰻屋、魚屋も真似るようになり
土用の丑の日に鰻を食べる風習ができたとのことでした。
引用:Wikipedia
まさしく、平賀源内のマーケティング戦略の1つであり、日本最古のコピーライターともいわれています。
実は、こんな事例は他にもあります!
「バレンタインデーにチョコを渡す」も百貨店のマーケティング戦略の1つ
日本でバレンタインデーといえば、
女性から男性へチョコレートを贈る日になっていますが、
世界を見回せばバレンタインデーは基本的にプレゼントを贈りあう日です。
男性から女性に贈る場合もあり、プレゼントもチョコレートに限りません。
これも、日本のとあるお菓子メーカーが、商品であるチョコを売るために、
「バレンタインデー」のタイミングに合わせてチョコを販売したのが、
バレンタインデーのきっかけでした。
バレンタインデーは女性からの「告白のチャンス」(それも女性からは積極的に声をかけにくい時代)という新しい機会を提供したことが風習になり、
女性から男性にチョコレートを渡す文化に繋がったようです!
既存の風習・イベントに合わせてプロモーションする
この2つの話に共通しているのは、
「イベントや既存の風習に合わせて、商品をアピールした」ということ。
・夏の土曜丑の日には、うなぎを食べましょう!
・バレンタインデーには、女性から好きな男性にチョコレートを贈り愛の気持ちを伝えましょう!
土曜丑の日や、バレンタインデーというイベント・既存の風習に合わせて、商品を売り出しているということです。
もともと、土曜丑の日にうなぎを食べないといけないなんて文化はありません。
また、バレンタインデーにチョコレートを渡すという決まりもありませんでした。
売り手が、商品を販売するために使ったマーケティング戦略なんです。
こんな風に、イベントや既存の風習に合わせて商品のプロモーションを行う手法は、とても効果の高い販売手法として、さまざまな会社で使われています。
顧客が”今”買う理由になる
こんな風に、イベントや行事に合わせて自社商品のプロモーションをすると良いのは、それが「今」その商品を買う理由になるからです。
顧客の購買心理としては
「また今度で良いや」
「タイミングがあれば」
と基本的に買わない理由を考えます。
なので、お客さんに「いつでも買える」と思われていれば、商品を売るのは非常に難しくなります。いわゆる限定意識や特別意識のようなものです。
そこで、「イベントや行事、既存の風習・文化」が役に立ちます。
イベントや行事は、日程が決まっていますよね。つまり、イベントや行事の日程が近づけば近づくほど、人は先延ばしに出来なくなるわけです。
例えば、「土曜丑の日の1週間限定、うな重セット50%0ff」と出ていたら、
購入を先延ばしにすることは出来ないですよね。
1週間先延ばしにしたら、もうこのうな重セットは半額で手に入らなくなってしまいます。
なので少なくとも「また今度でいいや」という買わない理由をなくすことが出来るということです。
そうすると、買ってもらえる確率も、グンと上がるということですね!
ぜひ、あなたが関わっているサービスや商品でも考えてみてください♪
ps..
この日からずっと「鰻」が頭から離れず、
(まんまとうなぎ戦略にハマり)
贅沢ですが北新地の鰻屋にうなぎのコースを予約して
うなぎをがっつり食べにいってきました!笑
最高に美味しかったです!!!