Cookieが廃止!プライバシーに配慮したこれからのターゲティング方法
- 2024.08.29
- マーケティング
こんばんは、小川です。
「見ているあなたも見られています」
というAppleのCM、
最近よく見かけませんか!?
カメラの頭部を持つたくさんの鳥が
スマホを見ている人たちを
じっと見ている…
ちょっと不気味なCMですよね。
ただこれは誇張表現などではなくて
Webサイトを閲覧しているとき
こちらの行動などの情報は
勝手に記録されているものなんです。
それをプライバシーの侵害として
排除できるようにしたのが
Appleが開発したブラウザ「Safari」。
Safariを起動した瞬間、
鳥たちがさらっと消える…
これで一安心、というわけですね!
ユーザーの行動履歴を記録しているのは
「Cookie」という機能ですが
Appleだけでなくgoogleも
規制の動きを強めています。
Cookieが規制されると
Webマーケターにとってどんな影響があるのか?
今回はCookie規制について
考えてみましょう!
Cookieとは
Cookieとは、
Webサイトにアクセスしたユーザーの情報が
保存されたファイルのことです。
Webサイトのドメインから発行されます。
この仕組みにより、
Webサイトを離れたあとにも
ログイン情報を入れずに再度アクセスできたり、
ECサイトでカートに入れた商品が
サイトを離れたあとでも
そのままカート内に残っていたりします。
いちいちログインし直さなくていいのは
ユーザーにとっても便利ですよね。
ユーザー側からだけでなく
Webサイト運営側から見たときにも
利点があります。
ユーザーの情報や履歴を判別できることで
ユーザーに合わせた情報を
提供することができるからです。
ただこのCookie、実は2種類あります。
・ファーストパーティCookie
・サードパーティCookie
このうち
「サードパーティCookie」の方が
プライバシーの観点から問題視され
廃止の動きが進んでいるんです。
2つのCookieの違いを見てみましょう。
ファーストパーティCookie
ファーストパーティCookieとは
ユーザーが実際にアクセスしたWebサイトから
発行されるCookieです。
ログイン情報が維持されていたり
カートの商品が残っているのは
ファーストパーティCookieのおかげですね。
Webサイト運営者にとっても
ユーザーの行動をトラッキングして
分析することで
Webサイトの改善を行ったり
ユーザーに合わせた情報を
提供できたりします。
このCookieは
アクセス中のサイト内のユーザーの行動を
トラッキングできますが
他のサイトへ行ったユーザーまで
追いかけることはできません。
サードパーティCookie
サードパーティCookieとは
「アクセス中のWebサイトとは別のドメインから
発行されたCookie」のことを言います。
ユーザーがアクセスしているWebサイト上に
設置された広告を経由して
それを配信しているドメインから
発行されるのがサードパーティCookieです。
サードパーティCookieはドメインを横断して
ユーザーの行動の情報を記録できるため
(発行の段階で横断していますよね)
Webマーケティングの分野では
リターゲティング広告などで利用されています。
どこかのECサイトを見ていて離脱した後
別のWebサイトにアクセスしたら
その前に見ていた商品の広告が
表示されていること、ありませんか?
それはサードパーティCookieによるものなんです。
Webサイトが変わってもトラッキングできる
サードパーティCookie。
ユーザーの興味関心に合わせた広告を配信できる
利点があります。
ただし、ユーザーの許可なくデータを収集して
利用していることになるため
個人情報保護の観点から規制の動きが
近年、活発になっています。
Cookieが規制されたらどんな影響があるのか
Cookieが規制されると
主に以下の3つの影響があると考えられます。
・リターゲティング広告が制限、または機能しなくなる
・アトリビューション分析やコンバージョン計測が困難になる
・ユーザーのターゲティングが困難になる
サードパーティCookie規制による
一番わかりやすい影響は
リターゲティング広告の制限でしょう。
ドメインを横断する機能によって
ユーザーをトラッキングして
出稿していたリターゲティング広告。
一度興味を持ったユーザーをターゲティングして
広告配信するため
費用対効果が高いと言われています。
その広告が機能しなくなるのは
Webマーケターにとっては大きな変化です。
そのほかにも
アトリビューション分析ができなくなったり
コンバージョン計測が正確にできなくなる可能性も。
ユーザーの行動を分析して
導線の改善をしていたものができなくなる。
データを失うというのは怖いものです…
ユーザーの行動データを記録できませんから
ユーザーのターゲティングも難しくなりますね。
Cookieレスへの対策方法4選
取得できるユーザーデータが限定的になる
Cookie規制。
この流れが止まることはないでしょう。
嘆いても仕方ないので
Cookieレス時代到来に向けて
どんな対策方法があるか考える方がいいですね!
対策としては以下の4つが考えられます。
・ファーストパーティCookieの活用
・SEO対策やSNSアカウント運営
・コンテキストターゲティング
・Privacy Sandbox
1つずつ見ていきましょう。
ファーストパーティCookieの活用
プライバシー侵害の問題で
規制されるのはサードパーティだけで
ファーストパーティCookieは
規制対象ではありません。
ファーストパーティCookieのデータは
自社がユーザーに直接提供してもらった
データなので
信頼性の高さが魅力。
ファーストパーティデータがあれば
自社サイト内で
精度の高いターゲティングもできますね。
SEO対策やSNSアカウント運営
Cookieを活用しないデータ取得法としては
オウンドメディアの強化や
SNSアカウント運営という手段も
考えられます。
どちらも広告費用はかかりませんが
成果がすぐ出るものではないため
専門知識を持つスタッフによる
長期運用が求められます。
ただ、どちらも自社の資産となりますし
リードの獲得、売り上げアップへの
貢献が期待できる施策です。
広告運用に頼らない集客・情報収集手段として
ぜひ検討してみてください。
コンテキストターゲティング
コンテキストターゲティングとは
ユーザーが見ているコンテンツの文脈を分析して
広告配信を行う手法です。
ユーザーデータではなく
Webページの内容から判断して
広告配信するため
ユーザーのプライバシーを保護できます。
Privacy Sandbox
Privacy Sandboxは
googleが提唱する仕組みです。
ユーザーのプライバシー保護と
広告効果の最大化の両立を目指しています。
サードパーティCookieだと
広告事業者などがユーザーデータを持っていましたが
Privacy Sandboxでは
ユーザーデータが広告事業者に集約されません。
できることは各種APIによって異なりますが
Webサイトのトラッキングや
コンバージョン測定などもできますよ。
広告以外からでも集客できる体制を整えよう
サードパーティCookieが規制されても
広告運用そのものが
できなくなるわけではないですが
集客できる体制は
色々と構築しておいた方がいいですね。
時代が変われば
今まで利用できていたものが
利用できなくなることはよくあること。
オウンドメディア強化や
SNSアカウント運用をはじめ
ユーザーにファンになってもらえるような
愛されるための仕組みづくりが求められます。
ペルソナやカスタマージャーニーを見直す
必要が出てくるかもしれません。
時代の変化にあわせて
柔軟に対応できるといいですね。
まとめ
今回は
サードパーティCookieの規制に伴う
プライバシーに配慮したマーケティング手法について
考えました。
いつの時代にも変化は訪れます。
変化をただ嘆くのではなく
時代に合わせて必要な施策を
打ち出していけるといいですね!
BMPでは
マーケティング力が身に付くカリキュラムを
提供しています。
ビジネスの基礎となるマーケティング力があれば
時代の変化もチャンスにできますよ。
興味がある方は
ぜひお声がけくださいね。
PS.
一昨年前の12月にご縁を繋ぎ、
今年ついに熊本県八代市に進出したアドカラーズ社の
立地協定調印式が8月28日に熊本県庁で行われ、
県庁への紹介者として参加してきました!
熊本県庁舎の最上階にある展望会議室、
熊本市全域を見渡せて景色が最高でした。
2年半前にうちが熊本に進出した時も、
この場所で調印式をやったので懐かしい。。。
県庁から仕事として依頼を受けているわけでは無いですが、
なんだかんだ色々な企業を熊本県庁にお繋ぎして、
実際に熊本に進出したのはこれで5社目。
アドカラーズ社は八代市の廃校を借りてオフィスにするそうで、
これから地域創生の為にどんな事業展開をされるのか楽しみです!
地方への進出を検討中の企業の方、
お繋ぎしますのでぜひ気軽にご相談ください^ ^ 笑
小川