フリーランスSEOコンサルの勝ちポジションとは?|未経験から成功するキャリアパスを徹底解説

フリーランスSEOコンサルの勝ちポジションとは?|未経験から成功するキャリアパスを徹底解説

SEOという専門領域で、数字を追い、成果を積んできた。
社内で「頼れる存在」になっている自信があり、仕事には一定のやりがいもある。

でも、ふとしたときに、「この先、自分はどんなキャリアを描いていけるんだろう」と疑問がよぎることはないでしょうか。

SEOは、今もこれからも重要なマーケティング施策のひとつです。
ただ同時に、SEOだけだとキャリアが広がらない気がして不安な方も・・・。

経験を積んだSEO担当者だからこその、全体を統括するマネジメントへ進むか、スペシャリストを目指すか、はたまた独立・起業するかという迷い。
自分の専門性を活かしながら、これからどう成長していけばいいのか?
着実にキャリアを広げていくには、どんな選択肢があるのか?
何を選ぶとしても、自分が納得してキャリアの主導権を握ることが大切です。

本記事では、SEOコンサルタントとして独立を目指す方へ、必要なスキル、報酬アップの方法をご紹介します。最後まで読んでいただくと、これまでの経験を活かしながら次のステージへ進む道筋がわかります。

現役SEO担当者133人に聞いたキャリアの悩み

プレスリリースサイト「PR TIMES」に、現役SEO担当者を対象として行った、キャリアについてのアンケート調査が発表されました。※1

調査によると、SEO特化かWebマーケティング全般にスキルを広げるかといった方向性についての悩みを、およそ3人に一人が抱えていることが明らかとなりました。
また、多くのSEO担当者が、チームを統括するマネジメントや他のWebマーケティング領域へのスキル拡張を目指す中、5人に一人はSEOの専門的な知見を活かして独立や起業を考えているとのこと。
「デジタルマーケティング全体が高度化・細分化する中で、自分の強みをどこに置くかという明確な戦略が必要」と考察されている点が印象的です。

SEOのスキルを活かした強みと戦略とは何なのか、次の章より順を追って説明していきます。


※1 PR TIMES:現役SEO担当者133名が明かす『マネジメントか?独立か?キャリアの岐路』(SEO会社ランクエスト調べ)
出典元:「4,300社以上のSEO支援実績を誇るランクエスト」による調査

参 考:ランクエスト社によるSEOに関する記事
【2025年最新】SEOとは?SEO対策の基本から具体的な施策手順や注意点を初心者にもわかりやすくプロが解説
コンテンツSEOとは?コンテンツSEOのメリットとデメリット


SEOコンサルタントの業務

SEO分野での強みをスペシャリストとして生かせるのが、SEOコンサルタント。
Webマーケティングの中でも「検索エンジンからの流入」に特化した業務の専門家です。主な業務を以下にご紹介します。

①キーワード調査(検索ニーズの把握)
ユーザーがどのような課題や興味を持ち、どんな言葉で情報を探しているのかを把握します。そのうえで、商品やサービスと相性がよく、かつニーズが明確なキーワードを見つけ出し、効率的に検索流入を獲得できるよう土台を整える業務です。

②競合分析(他社サイトの構成・強みをチェック)
同じ分野で上位表示されている他社サイトを調査し、コンテンツの内容や構成、訴求ポイントを比較分析します。競合の違いを明確にすることで、サイトをどの方向で強化すべきか、どこにチャンスがあるかを戦略的に判断する材料となります。

③コンテンツ企画・制作(どんな記事を作るか設計)
選定したキーワードやユーザーの意図に基づき、検索で評価されやすく、かつ読者の課題を解決できる記事構成を設計します。専門性だけでなく、読みやすさ・信頼性・独自性なども意識し、ライターや編集者と連携して制作を進めます。

④内部SEO改善(サイトの構造を整える)
検索エンジンとユーザーの双方にとって理解しやすく、使いやすいサイト構造を整える業務です。ページ同士のつながり、見出しの使い方、URLの設計、表示スピードやスマホ対応状況などを確認し、必要に応じて開発や制作チームに改善提案を行います。

⑤効果測定(アクセス数、順位、CV等を分析・改善)
検索順位やアクセス数、問い合わせや購入といった成果の数値をもとに、実施した施策の効果を分析します。成果が出ている点・改善が必要な点を明確にし、次回施策に反映させることで、成果を高めるサイクルを作っていく重要なプロセスです。

⑥クライアント対応(ヒアリング、資料作成、施策の説明)
クライアントの目的や課題を把握し、調査結果や提案内容を資料にまとめて説明します。SEOの専門知識を持たない方にも納得いただけるようコミュニケーションが重要です。

案件から見るSEOコンサルタントに求められるスキル

検索エンジンからの流入に特化した業務を行うSEOコンサルタント。その中でも、対応範囲によって違いがあります。

SEOコンサルタントの募集案件の特徴

SEOコンサルタントの業務について、実際の募集案件を例に見てみましょう。
技術者向けの案件や求人が豊富な、「ITプロパートナーズ」よりご紹介します。

①コンテンツSEO:300,000円~/月
SEOに強いコンテンツ(記事)の設計・構成・改善に特化。ライター管理や編集の立場で、検索ユーザーに読まれ、SEO検索上位になる記事を量産します。
検索意図の深い理解と考察を武器に、精度の高い構成案を作る力が必要です。また、ライターへ分かりやすく指示を出し、記事の改善ポイントを的確に伝えるコミュニケーションスキルが必須。

「ITプロパートナーズ」で募集中のSEOコンサルタント案件を、コンテンツマーケティングで絞り込んでみました。稼働日数にもよりますが、おおむね300,000円~600,000円程の報酬で案件募集があります。

②テクニカルSEO:400,000円~/月
HTMLやサーバー、構造化データ、サイトスピードなど、検索エンジンにサイトの情報を正しく伝える技術的な最適化を行います。
コンテンツSEOでは補えない、サイトの構造部分についての技術的な課題を解決します。

「技術領域」は対策の難易度が高く、テクニカルSEOに対応できる人材は貴重。そのため、単価がアップします。
SEOコンサルタントの募集案件を、テクニカルSEOで絞り込んでみます。こちらは、コンテンツSEOより100,000円程の単価アップ。報酬400,000円から案件が募集されています。

③マーケティングコンサルタント:600,000円~900,000/月
検索エンジンからの流入に関する業務を軸に、他の集客施策と組み合わせた戦略設計や分析・改善まで行います。
SEOのキーワード選定はSNSの投稿企画に応用可能ですし、検索ニーズを把握する力はLP改善に役立ちます。つまり、SEOは、他の施策の土台となる知識・スキルであり、多方面に応用が可能です。
マーケティング戦略設計までできる場合、単価はグンと上がります。
SEOコンサルタントの募集案件かつマーケター業務も担う場合、中には900,000円以上の報酬も提示されていました。

マーケティング領域全体の戦略設計を担える人材への、ニーズの高さは明らかです。

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SEOコンサルタントに必要なスキル

先の項でSEOの業務は、対応できる分野の掛け合わせに報酬が比例することをご紹介しました。
次は、業務へ対応するために、どのようなスキルが必要かご紹介します。
以下の表の項目を、お持ちのスキルに照らしてみて、準備の状況はいかがでしょうか?

SEOコンサルタントに必要なスキル

未経験からフリーランスのSEOコンサルタントへのロードマップ

今お持ちのスキルは様々だと思いますが、まだ持っていないスキルを積み上げていくという課程は一緒です。
どこからスタートするかの違いはありますが、順を追ってステップをご紹介します。

SEO対策について幅広く学ぶ

①未経験から副業としてスタートする場合
未経験から始める場合は、コンテンツSEOの一部としてSEOライティングから始めることがお薦めです。
先の章で紹介したSEOコンサルタントに必要なスキルを知識として学んだ後は、さっそくライティングに挑戦してください。
記事を作りながら行きつ戻りつして、実務と照らし合わせながら知識を定着させましょう。

実践1 調査ツールを使い、ユーザーの検索意図を分析する
 ・キーワードプランナーやラッコキーワードで検索ボリュームを調査する
 ・Google検索の上位記事とあわせて、ユーザーの検索意図を分析する
実践2 SEO記事の構成を作る
 ・調査結果をもとに、記事の構成を作る
 ・ユーザーが理解しやすいこと、ベネフィットが伝わる構成にすることが大切
実践3 SEOライティングを実践する
 ・指定の文字量で記事を書く
 ・SEOを意識したタイトルと見出しを設定し、わかりやすい言葉で伝える
 ・他の記事をリサーチして自分なりの切り口を入れる
実践4 Search ConsoleやGoogle Analytics(GA4)で基本的な分析ができる
 ・Search Consoleで検索順位やクリック数を確認する
 ・Google Analytics(GA4)で滞在時間や離脱率をチェック
 ・分析結果への改善案を考えて記事を修正する
実践5 実践1から4を繰り返してスキルを磨く

SEOについて最速で学びたい場合は、SEO研修がおすすめです。
こちらの記事も参考にしてください:【2025年最新版】SEO対策をマスターする!効果的な研修プログラムの選び方とおすすめ5選

②すでにSEOの専門分野を持っている場合
すでにSEOの知見がある場合、その知見を補うようにスキルを積み上げてください。
例えば、コンテンツ制作の経験がある場合、「分析力」としてGoogle Analytics(GA4)等を使った現状把握と改善提案ができれば、他のライターとの差別化ができます。
結果、サイトへの流入が増えれば、クライアントからの信頼を得ることが可能に。

支援するポジションを決める|SEOスキルだけで勝負しますか?

①コンテンツSEO 
SEOに強いコンテンツ(記事)の設計・構成・改善に特化する場合、得意な業界を設定することで差別化ができます。例えば、教育業界や人材ビジネス業界等、自身の仕事に関する業界や、周辺の業界等、業界独特の事情や法令に詳しいはずです。その強みで差別化することができます。

②テクニカルSEO
案件紹介の項でお伝えしたように、テクニカルSEOも対応できるコンサルタントは少ないので、コンテンツSEOと掛け合わせると強みを発揮します。
また、SEOの知識がない方へ、専門用語を使わずに技術的な説明をするコミュニケーションスキルがあると、クライアントの信頼を集めることができます。
例)
・専門用語での説明:
 robots.txt でブロックされていてクロールできてません。あと noindex も指定されてます。
・クライアントへお伝えする時:
 Googleにページを見せない設定があるので、検索結果に出ていません。不要な制限を外すと、検索結果に表示されるようになります。

③マーケティング戦略設計
すでにコンテンツSEOやテクニカルSEOの知見がある場合、広告やSNS運用等のマーケティング施策と組み合わせた戦略設計までできると、更に希少な人材です。
オンラインでユーザーを集めることに加えて、売り上げにつながる行動を起こしてもらう導線設計ができるようになれば最強。クライアントの売り上げや事業拡大へ貢献できる人材になれます。

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クライアントとの接点を作る

①クラウドソーシング
未経験からのスタートの場合は、クラウドソーシングがおすすめです。
クラウドワークス、ランサーズ等のサイトには、SEOライティングの案件が多く掲載されています。
媒体を通じて報酬を受け取るため手数料がかかるものの、詐欺や報酬を支払ってもらえない等のトラブルを避けることが可能です。
安心して経験と実績を積むことができるので、初心者向けの案件にどんどん応募してみましょう。

② エージェント・知人紹介
SEO担当等、すでに専門分野をお持ちの場合、ITプロパートナーズやクラウドワークステック等のエージェントに登録してみましょう。担当者がスキルや希望条件に合う案件を紹介してくれます。
また、自身のスキルを知人にアピールしておくと、案件の紹介につながるのでお薦めです。

③ SNS活用
SNSで企業や個人が仕事を募集しているので、経験を積みたい分野の会社やハッシュタグをフォローしてください。
また、自分の専門性や実績を発信したり、ポートフォリオを掲載しておくことで、企業や個人から仕事の依頼が来ることがあります。
ただし、顧客と直接やり取りすることになるので、実態のある会社なのか確認しましょう。

クライアントからの信頼を高められる資格

SEOコンサルタントはスキルと実績が重視されるので、必要な資格はありません。
ただ、クライアントに対して、知識やスキルの証明をするために役立つ資格はあります。
現時点でのスキル把握や、学習の目標として取り組んでみるのもおすすめです。

SEOに関する資格|分野を特化した知識のアピールに

①Googleアナリティクス認定資格
 ・特徴:データ分析ができる証明として
 ・内容:Google Analyticsの操作、指標、目標設定、レポート作成など
 ・用途:SEO施策の効果検証にはGAのスキルが必須

②SEO検定
 ・特徴:SEOの専門スキル特化
 ・内容:SEOの歴史、内部施策、外部施策、技術知識など
 ・用途:1級を取得して、ユーザーや広告主への信頼感アピールに

マーケティングに関する資格|クライアントへ提供するサービスの範囲を広げる

①Google検索広告認定資格
 ・特徴:Google公式。広告と検索理解の証明に。
 ・内容:検索連動型広告、キーワード、広告ランクなど
 ・用途:リスティング広告の着地点は、SEO対策がされたサイト。コンサル時の説得力UPに。

②web解析士
・特徴:SEOとアクセス解析を体系的に学べる
・内容:SEO、広告、SNS、アクセス解析、ユーザー行動分析など
・用途:広くWebマーケティングを学びたい人向け

まとめ|SEOコンサルタントとしての勝ちポジション

SEOコンサルタントとして独立する場合、対応できるスキルの範囲に応じて報酬単価が上がります。
中でも、SEOスキルとマーケティングスキルを掛け合わせると、ビジネスパートナーとして重宝される存在になれます。自然検索による集客だけでなく、各種施策含めた分析と改善提案、そして売上まで支援できるマーケティング人材は貴重です。

SEOのスキルだけで働くことに不安を感じているなら、次のステップへ進むサインかもしれません。
マーケティングスキルを身に着けることで、最強のポジションを勝ち取れます。


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