Webマーケティングを外注する際の思いがけない落とし穴と成功の秘訣

Webマーケティングを外注する際の思いがけない落とし穴と成功の秘訣

近年、Webの発展に伴ってWebマーケティングの重要性が高まってきました。
SNSが普及してきたことも相まって、上手くいけば爆発的な売り上げに繋がることもあります。

しかし広告媒体の多様化や急速な社会の変化に、うまく適応できない会社も多いはず。
特にリソースの少ない中小企業では、Webマーケティングに大きな課題があることもしばしば。

この記事では、そんなWebマーケティングに課題を感じる企業の皆様に向けて、外注する際に注意することや上手く外注を用いるための秘訣を説明していきます。

プロにお任せ!Webマーケティングを外注するメリット

Webマーケティングが会社にとって重要なことだからこそ、プロに任せたいと思うのではないでしょうか。実際、Web広告業界の需要は近年増加し続けており、Webマーケティングの外注を考える企業が数多く存在します。

インターネット広告費は群を抜いて高く、2020年以降上がり続けていることがわかります。
引用:2024年 日本の広告費 – News(ニュース) – 電通ウェブサイトより作成

そんな外注のメリットを、まずは見てみましょう。

【メリット】

・質の高いマーケティングができる

・主要業務に集中できる

・時間的なリソースをかけなくてもよい

成功例
・外注を始めてから、ネットからの注文がどんどん増えている。
・自分たちでは考えつかないようなキャンペーンのアイデアを提案してくれる。
・自分たちが数か月かけて調べながら行っていたことや止まっていた仕事が数日で完了した。
・Googleで商品を検索した時に自社の名前が挙がってくるようになった。
Point:
プロに外注することで、自社ではできないスピードや質でマーケティングを進めることができます。
労力を削減できるのも大きな利点。

Webマーケティングの施策は多岐に渡るため、時間的、労力的なリソースがかかります。
本業と両立しながらWebマーケティングを行うのは至難の業。自社内にノウハウがなければ、
プロにお任せするのが一番安心なのは言うまでもありませんね。

本当に大丈夫?外注の思わぬデメリット

ではプロに任せていればすべて安心、かというと実はそうでもありません。
外注に頼りすぎてしまうと、思うようにいかないことも出てきます。

そこで次に、外注する際のデメリットを見てみましょう。

【デメリット】

・コストが嵩む

・社内にノウハウが蓄積されない

・主導で適切なオーダーができない

失敗例
・思ったような仕上がりにならないが、どう指摘してよいかわからず満足な出来にならない。
・毎月高いお金を払っているのに成果が見えない。委託を始めてからの変化がわからない。
・すべて委託しているため、何をしているかわからない。
・連絡が取れなくなる、納期の遅れなど業務態度が良くない(フリーランスにありがち)
・クオリティが期待値に比べて低すぎる(フリーランスにありがち)
Point:
コミュニケーションコストがかかる点は意識しておきたいところ。
また、フリーランスへの外注は、相手をよく見極める必要性があります。

プロにすべて任せていると、いつまでも社内にノウハウが蓄積されないため、外注に頼り続けることになります。Webマーケティングは継続的な運用が必要となるため、これは大きなコストです。

また、発注者として全く内容が理解できなければ、イメージを共有することもできません。
適切なオーダーができないことで修正などに時間や手間を要する場合もあるのです。

メリット・デメリットを踏まえて|外注と内製化の使い分け

外注のメリット・デメリットについて説明してきました。反対に内製化を図る場合は、逆のメリット・デメリットがあります。

そのため、これらは目的やステージによって使い分けていくことが重要です。

外注と内製化の特徴を比較

ここでは、外注と内製化について比較してみます。

特徴使い分け
外注即効性、専門性初期に有用、スポットでの利用も有用。費用は高め
内製化継続性・柔軟性・ノウハウ蓄積中長期的には必須、費用は安い

中長期的に考えると、内製化をしていくことはコスト的には利点があります。

また、ノウハウの蓄積を考慮するとむしろ必要不可欠となってきます。

内製化の成功事例~株式会社JR東日本グループ~

ここで、外注と内製化をうまく使い分けした事例の一つとして、JR東日本グループの旅行会社JR東日本びゅうツーリズム&セールスの事例をご紹介します。

同社が運営している予約サイト「びゅうトラベル」からの売上を伸ばすために、Webマーケティングに力を入れていた同社。当初は自社内でマーケティングを行っていたものの、各々の施策が場当たり的であることに課題を感じていたそうです。

しかし、一つ一つの施策が場当たり的であることに課題を感じており、売上に直結する施策を戦略的に実行していくために、コンテンツマーケティングにおける全体の戦略設計が必要だと考えていました。また、社内のリソース不足や、それを補うためのメンバーの課題発見力や改善力の向上についても模索していました。

戦略設計やCVまでの導線設計など、自社内だけでは課題に感じていた部分を外注することで、社内のWebマーケティング施策の全体を設計することに成功。

その後、サポートを受けながらWebマーケティングを実施しつつ、自社内の担当者も関わっていくことで内製化まで進めることができたのです。

引用:「点」だった施策を「線」につなぎ、予約ページへの遷移率が2.3倍!プロ人材とツール活用で実現した戦略的コンテンツマーケティング – ミエルカコネクト

内製化と外注をうまく使うための3ステップ

上記の事例を踏まえて、一般化してみましょう。

内製化を行うためには、社内でWeb担当者を決めて、まずはやってみることが重要です。
その上で、できない部分を明確にすることがうまく外注を行うポイントです。

また、納期が近く急ぐ場合や、目的が明確になっている場合は外注から始めるのも一案です。
ただしその場合も、窓口となるWeb担当者は必ず目的や内容を理解した上で外注するようにしましょう。

担当者の得意不得意もあるでしょう。業務によっては時間を要する部分も相当にあります。
できるようになった部分から内製化を進めて徐々に外注を減らしていくとよいでしょう。

内製化のための超えるべきハードル

ここまで、Webマーケティングの外注について内製化も視野に入れた方法を説明してきました。内製化を行っていくためには先にも書いた通りハードルがあります。

ここでは内製化のためのハードルについて明確にしておきます。

マーケティング担当者の決定

まずは担当者を決めなければなりません。誰でもいいわけではなく、会社としてはある程度の条件も加味して選ぶ必要があります。

ある程度PCに詳しい人が望ましいのはもちろん、外注も視野に入れれば、窓口として自立的に対応ができるレベルの人でないと困ります。

業務量が増えるため、業務量の調整や困った時のフォローアップなど、体制的な支援も必要となることでしょう。

実践的なスキルの習得

Webマーケティングのツールは「習うより慣れろ」が基本です。
様々なツールがあり、実践的なレベルで使えるようになるにはやってみることが重要です。

しかし、多岐にわたる媒体やツールを使いこなせるようになるには一つ一つ使ってみて慣れていく必要があります。挫折しやすいポイントの一つとなります。

マーケティングの視点が身に着くまでにかかる時間と努力

ツールの使い方だけでなく、マーケティングの視点を学び実践していく必要があります。
マーケティング業界ではたくさんの用語が飛び交うため調べるだけでも一苦労。

情報を逐一調べながらツールを使いこなした上で、状況を分析し判断を下して施策を行うことが
できるようになるまでには、相当な時間と労力が必要となることでしょう。

【解決策】内製化を目指す!法人向けスクールという選択肢

色々書いてきましたが、結局挫折する一番の理由は「わからない」こと。

特に調べても分からないことも多く、身近に相談できる相手がいなければその時点で
進行が止まってしまいます。

そこでオススメするのがWebマーケティングスクールです。最後に弊社の法人向け
Webマーケティング講座をご紹介します。

Break Marketing Program(BMP)法人向け講座

BMPは実践型の課題をベースに短期間でWebマーケティングのスキル習得を目指すWebマーケティングスクールです。法人向けのマーケティング講座も実施しています。

不明点を都度確認できる

BMPのWebマーケティングスクールでは、マンツーマンで講師がサポートします。不明点を都度確認できるので、つまずくことなくスキルを身に着けることが出来ます。

実践向け課題でしっかりスキルが身に着く

BMPでは実務に則した課題をこなしていただきます。実践に近い形での課題になるため、ただ講義を受けるだけに比べてしっかりスキルが身に着きます。

案件持ち込みも可能なので、自社の案件を実践することも可能です。

業務と両立して最短3か月で卒業

社内のWebマーケティング担当者に必須となるWebマーケティングのスキルを、最短3か月で体系的に習得することが可能です。週に18時間以上確保していただければ本業との両立も十分に可能です。

BMPのカリキュラムご紹介

カリキュラム例
・Webマーケティングの基礎
・用語解説
・SEO対策
・コピーライティング
・Webサイト作成
・Web広告運用
・データ分析と最適化

・・・など全12Lesson

上記講座を通して段階的にスキルを身に着けます。体系化されたWebマーケティングの本質を網羅的に学ぶことができます。

気になる方は以下で詳細をチェックしてみてくださいね。

法人向けWebマーケター人材養成講座はこちら↓↓↓

まとめQ&A

以上、Webマーケティングの外注について説明してきました。以下に本記事の概要をQ&A方式でまとめましたので、読み返す際にご利用下さい。

Q1:結局、外注よりも内製化が良いの?

A1:初期の外注はおすすめです。将来的な内製化を視野に入れつつ、自走出来るまでは上手く外注を使いましょう。

Q2:外注と内製化のメリットとデメリットは?

以下の表にまとめました。それぞれのメリットとデメリットを理解した上で上手く使い分けるようにしましょう。



外注内製化
特徴即効性、専門性継続性・柔軟性・ノウハウ蓄積
メリット・質の高いマーケティングができる
・主要業務に集中できる
・時間的なリソースをかけなくてもよい
・自走できるようになる
・ノウハウが蓄積される
・社員のスキルアップ
デメリット・コストが嵩む
・社内にノウハウが蓄積されない
・主導で適切なオーダーができない
・時間と労力がかかる
・できるまでは質が低い
・挫折の可能性

Q3:外注先を選ぶ際のポイントは?

外注先は主に以下の3通りに分かれます。



特徴使い分け
広告代理店/マーケ会社・専門知識や知見が豊富
・コンサルティングなどサービス充実
・費用は高い
・外注予算が潤沢にある
・質とスピードを重視
派遣会社・人材を企業に派遣する
・契約期間に応じた費用がかかる
・指示や勤怠管理などの作業コスト
・PCなどは自社で用意が必要
・出社しての勤務を依頼したい場合
・任せたい作業が決まっている
・自社にノウハウがある
フリーランス・クラウドソーシングなどで依頼
・費用は一番抑えられる
・スキルが人によってまちまち
・人で選びたい
・費用を安く抑えたい

外注に当たって、自社が何を求めるのかを予め明確にしておきましょう。求めるものに合致しない外注先を選んでしまうと、思うような結果が得られないことに繋がります。

Q4:外注した結果が思わしくなかった場合、どう対処すべき?

A4:まずは結果が思わしくない理由を明確にしましょう。
成果物の質についての問題は、意思疎通によって改善できる場合があります。外注先と修正を含めてまずは相談しましょう。その上で意思が汲んでもらえない場合や思った通りの成果が得られない場合に、違う外注先を探しましょう。

派遣会社やフリーランスに外注する場合、勤務態度など外注先の担当者の問題もあり得ます。派遣会社であれば人を変えてもらうことも検討します。フリーランスの場合は違うフリーランスを探しましょう。

Q5:スクール無しで内製化は可能?

A5:もちろん可能です。ただし、時間や労力がかかる点と上手く進められない可能性がある点は理解しておきましょう。

Q6:いいスクールの選び方は?

A6:講師に質問しやすい環境か、実践が出来るかがポイントです。また、SNS運用などWebマーケティングの一部のみに特化したスクールもあります。全体的な施策を検討出来ることが目標であれば網羅的に学習できるスクールを。出来るようになりたいスキルが決まっている場合は特化型のスクールを選ぶのが良いでしょう。