GA4でコンバージョンが表示されない?原因と解決策を徹底解説!
- 2025.06.05
- マーケティング
Googleアナリティクス4(GA4)を導入したものの、「コンバージョンが表示されない」「CVRが反映されない」「そもそも設定方法がわからない」といった悩みを抱えていませんか?
UA(ユニバーサルアナリティクス)とは設定手順も画面構成も異なるため、正しくコンバージョンを計測するにはいくつかのポイントを押さえる必要があります。
この記事では、GA4でコンバージョンが表示されない主な原因とその解決策をわかりやすく解説します。
・コンバージョンが表示されない主な原因
・GTM(Googleタグマネージャー)の設定
・タグの設置ミスの確認方法
・UAとの違いや設定を確認するステップ
まで、初心者にも実践しやすいようにステップ形式でご紹介します。
「GA4のコンバージョンが表示されない原因を突き止めたい」「正しい設定方法が知りたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
GA4のコンバージョンが表示されない主な原因とは?
Google アナリティクス 4(GA4)を導入したものの、「コンバージョンが表示されない」「CVRが0%のまま」といった課題に直面していませんか?
これらの問題は、GA4の仕様変更や設定ミスによるものが多く、必ずしもツールの不具合ではありません。
特にGA4は、従来のUA(ユニバーサルアナリティクス)とは異なり、「イベントベース」の計測手法に変わっているため、コンバージョンが計測されるまでの仕組みや手順を理解することがとても重要です。
この章では、GA4でコンバージョンが表示されない代表的な原因と、よくあるケースについて解説します。自社のWebマーケティングを強化していくために、まずは「どこで何が起きているのか?」を正しく把握することから始めましょう。
コンバージョンが反映されないケース別の代表例
GA4でコンバージョンが反映されないケースには、以下のような典型パターンがあります。
・コンバージョンに設定したイベントが発生していない
・イベントは発生しているが、「コンバージョン」としてマークされていない
・GTMなどのタグ管理ツールで、タグが正常に動作していない
・データが反映されるまでの時間差を見落としている
・イベントは発生しているが、「コンバージョン」としてマークされていない
・GTMなどのタグ管理ツールで、タグが正常に動作していない
・データが反映されるまでの時間差を見落としている
これらは、「設定して終わり」ではなく、「正しく発火して計測され、レポートに反映されるか」まで確認してはじめて、初期導入が完了したと言えます。
とくにBtoB業界や高単価商材の場合、コンバージョンが少ないため、少ないデータの中でも正確に測ることが事業成果に直結します。
「キーイベント」に登録されていない可能性
GA4では、単にイベントを記録するだけではコンバージョンにはなりません。
「このイベントをコンバージョンとしてカウントしてください」と明示的に設定(キーイベントへの登録)しなければいけません。
たとえば、お問い合わせ完了や資料請求、購入完了などのイベントを作成したとしても、以下のステップを踏まなければコンバージョンとして集計されない仕様になっています。
1,GA4で対象のイベントが記録されているか確認
2,該当イベントを「コンバージョンとしてマーク」する設定をONにする
このステップを漏らしてしまうと、計測はできていても「コンバージョンなし」として扱われてしまいます。特にGTMでイベント作成まで外部に委託している場合など、管理画面での確認がおろそかになりがちですので注意が必要です。
CVR(コンバージョン率)が0%の原因とは?
GA4のレポート上でCVR(コンバージョン率)が0%と表示される場合、以下のような要因が考えられます。
・ページビューやセッションの記録はあるが、コンバージョンが紐づいていない
・計測対象となる流入チャネル(広告や自然検索など)との連携設定が不十分
・計測タイミングのズレや、クロスドメイン対応の不備
CVRは、Webマーケティングにおける最重要指標のひとつです。「CVRが異常に低い」「0%が続いている」といった場合には、設定・タグ・データ連携のどこかに異常がある可能性が高いため、早急にチェックすべきです。
よくある質問(FAQ)
Q1. GA4でコンバージョンが表示されないのはなぜですか?
A. もっとも多い原因は、記録されているイベントが「キーイベント(コンバージョン)」に設定されていないことです。他にも、タグの設置ミスや、GTMでのトリガー設定の不備が原因の場合もあります。
Q2. コンバージョン率(CVR)が0%になってしまうことはありますか?
A. はい、あります。イベントは記録されていても、キーイベントに設定していなかったり、対象ページに到達するユーザーがいなかった場合など、CVRが0%になるケースがあります。
Q3. 「イベントが記録されているのに、コンバージョンとして反映されない」のはなぜですか?
A. GA4では、イベントを手動で「コンバージョンにマーク」しないと、コンバージョンとして計測されません。管理画面のイベント一覧から該当イベントをコンバージョン指定しましょう。
GA4でコンバージョンが表示されない場合、多くは「設定不備」か「仕様の理解不足」に起因しています。
特にこれからWeb広告などで予算投下をしていく企業にとっては、計測の正確性が広告の最適化や予算配分に直結します。
次章では、「GA4でのコンバージョン設定方法」について、誰でも実践できるステップ形式で解説していきます。
GA4のコンバージョン設定方法をステップで解説
GA4でコンバージョンが「表示されない」「記録されない」と感じたとき、まず確認すべきなのが「イベントがコンバージョンとして適切に設定されているかどうか」です。
GA4では、従来のUA(ユニバーサルアナリティクス)と異なり、「イベントベースでの計測」が基本となっています。そのため、設定方法に戸惑う方も少なくありません。
この章では、イベントをコンバージョンとして設定する基本のステップと、設定が反映されるまでの注意点まで、実務目線でわかりやすく解説します。
イベントをコンバージョンに設定する手順
まず、GA4上で既に記録されているイベントを、コンバージョンとして扱う設定方法を確認しましょう。
1,GA4にログインし、対象プロパティを選択
2,左メニューから「管理」→「イベント」をクリック
2,左メニューから「管理」→「イベント」をクリック
3,イベント一覧が表示されたら、コンバージョンとして記録したいイベントを見つけ、その右側の「コンバージョンとしてマーク」をオンにする
この操作だけで、そのイベントが以降「コンバージョン」として記録されるようになります。
注意点
・過去のイベントにはさかのぼって反映されない
・イベント名の表記ミス(スペルや大文字・小文字)があると、別イベントとして扱われる
GA4は設定の「正確さ」が問われるツールです。意図したイベントが正しく記録されているか、管理画面で事前に確認しましょう。
目標イベントの作成と編集方法
もし既存のイベント一覧に、コンバージョンとして使いたいイベントが表示されていない場合は、独自イベントを作成する必要があります。これは主に以下の2つのケースで発生します。
・Googleタグマネージャー(GTM)を使って、独自イベントを設定している
・フォーム送信や購入完了など、標準イベントでは拾えない細かいアクションを計測したい
2,もとになるイベント(例「page_view」「click」など)を選び、条件を追加してカスタムイベントを定義
3,作成したイベントが一覧に表示されるのを確認したら、「コンバージョンとしてマーク」をONにする
編集が必要なとき
イベント作成後でも条件を変更したり、パラメータを追加することが可能です。
たとえば「Thank YouページのURLが /thanks のときだけ記録する」など、より精度の高い設定が可能になります。
設定が正しく反映されるまでのタイムラグに注意
GA4ではリアルタイムレポートが存在する一方で、コンバージョン設定の反映やレポート反映には若干のタイムラグがあります。
反映時間の目安
・イベント自体はリアルタイムレポートですぐ確認可能
・コンバージョンとしてカウントされるのは、数時間〜最大24時間後が一般的
・数日経っても表示されない場合は、イベント発火や条件の見直しが必要
・タグの送信ミス・GTM設定ミスも並行してチェックするとよい
GA4のコンバージョン設定は、一度慣れてしまえばそこまで難しくはありません。ただし、正確なイベント名・条件設定・そして反映のタイミングを理解することが非常に重要です。
この章でご紹介した基本ステップを押さえることで、施策の効果測定や広告運用の改善判断に必要な「正しいデータ」が得られるようになります。
GA4のコンバージョン設定はもちろんですが、Webマーケティングの基礎やライティング、広告運用まで幅広く学べる法人講座をご紹介します。
次章では、「GA4タグやGTM設定のよくあるミスとそのチェック方法」を解説します。せっかく設定してもタグが動いていなければ意味がありません。ぜひご確認ください。
GTMとタグ設置の確認ポイント!設定ミスを見逃さない方法!
「GA4のコンバージョン設定はできているはずなのに、なぜか数値が記録されない」
このようなケースの多くは、タグ設置のミスやGTM(Googleタグマネージャー)の設定不備が原因です。
とくにGA4では、GTMを活用してイベントを細かく制御するケースが一般的なため、タグやトリガーの設定確認が必須です。
この章では、GA4のタグが正しく設置されているかを見抜くポイント、GTMの設定・テスト方法、そしてプレビュー機能の使い方まで、トラブルを未然に防ぐための実践的な手順を解説します。
GA4タグの正しい設置場所と確認方法
まず最初に確認すべきは、GA4のタグ(グローバルサイトタグまたはGTM)がWebサイトに正しく設置されているかどうかです。タグが正しく動作していなければ、どれだけコンバージョン設定をしても計測されません。
・GTMを使用している場合
→GTMのコード(<script>
タグ)が<head>
内に設置されているか
・直接GA4タグを使用している場合
→GA4の計測ID(G-XXXXXXXXXX)を含むタグが正しく配置されているか
2,「Google タグ アシスタント」(拡張機能)や「GA Debugger」を使って、GA4タグが読み込まれているかをチェック
3,GA4のリアルタイムレポートで、自分のアクセスが反映されるかを確認
特にGTM経由で設定している場合は、タグが「発火」しているかどうかが重要です。次項で詳しく解説します。
GTMでトリガーとタグの動作をテストする方法
GTMで設定する際、「タグの内容」だけでなく「トリガーの条件」が正しく設定されているかが成功の鍵です。トリガーの条件が誤っていると、そもそもイベントが発火しません。
よくある設定ミス
・URL条件の指定ミス(例:/thanks/と/thanksの違い)
・「フォーム送信完了」イベントのトリガーが意図した動作とずれている
・ページ読み込みイベントをクリックイベントで設定してしまっている
2,タグに「すべてのページ」ではなく、意図したトリガーが割り当てられているか確認
3,プレビュー機能(次項参照)でイベントが正しく発火しているかをチェック
このテストは、コンバージョンイベントが記録されない原因を特定するうえで非常に重要です。
プレビュー機能で確認するポイント
GTMには「プレビュー」モードがあり、自分のサイトでタグがどのように発火しているかをリアルタイムで確認できます。
プレビューの活用手順
・GTM画面右上の「プレビュー」をクリック
・対象サイトのURLを入力して接続
・画面下部に「タグ発火状況」が表示されるので、該当ページや操作に対してどのタグが発火しているかを確認
・トリガー条件が一致していない場合、どの条件が未達成なのか
・無関係なタイミングでタグが発火していないか(過剰計測の防止)
このチェックを行うことで、「なぜコンバージョンが記録されないのか」「どの設定に問題があるのか」を視覚的に把握できます。
GA4のコンバージョン計測を確実に行うためには、GTMとタグ設置の正確性が非常に重要です。設定自体は数クリックで行えますが、タグが正しく動いていなければすべてが水の泡になってしまいます。
マーケティング成果を正しく可視化するためにも、本章でご紹介したポイントを定期的に見直し、「設定して終わり」ではなく「運用しながら検証する」習慣を身につけることをおすすめします。
タグ確認のチェックリストを以下の表でまとめましたのでご活用ください。
チェック項目 | 内容 | チェック方法 |
GA4タグの種類を確認 | GA4 計測タグが使われているか | GTMで「タグ」 →「GA4 計測タグ」で確認 |
計測IDが正しいか | GA4の「測定ID(G-XXXXXXX)」を使用 | GA4管理画面「データストリーム」 →「測定ID」で確認 |
トリガー設定が正しいか | 「All Pages」など適切なトリガーが設定されているか | タグ編集画面の「トリガー」タブを確認 |
タグが二重に設置されていないか | 複数のGAタグが重複して動作していないか | Chrome拡張「Tag Assistant」で確認 |
GTMのバージョン公開が完了しているか | 編集後のGTMが公開済みかどうか | GTM右上の「公開済みバージョン」で確認 |
GTMコンテナコードがサイトに正しく挿入されているか | <head>および<body>に正しく配置されているか | ソースコード or Chrome拡張「GTM/GA Debugger」などで確認 |
GA4タグが発火しているか | タグが実際に発火しているか | 確認 GTMの「プレビュー」で該当ページを表示して確認 |
イベントが送信されているか | 設定したイベントがGA4で記録されているか | GA4の「リアルタイムレポート」や「DebugView」で確認 |
サイト導入時やタグ調整時に、このチェックリストを印刷して1つずつチェックすると抜け漏れが防げます。
次章では、コンバージョンが表示されるまでのタイムラグやトラブル時の対応策について解説します。
GA4とUAのコンバージョン設定の違いと注意点
「GA4に移行したら、コンバージョンがうまく計測できなくなった」
このような声は非常に多く、従来のUA(ユニバーサルアナリティクス)とGA4の根本的な考え方の違いが大きな要因となっています。
GA4では、UAで使っていた「目標」という考え方が廃止され、「イベント」による柔軟なコンバージョン管理に変わりました。従来と同じ感覚で設定を行ってしまうと、思わぬ設定ミスや計測漏れが発生するリスクがあります。
この章では、GA4とUAのコンバージョンの設計思想の違いを理解したうえで、スムーズな移行と正確な計測を実現するための実践的な知識を解説します。
UAの「目標」とGA4の「イベント」の違い
UAでは、コンバージョンを「目標(Goal)」という仕組みで設定していました。たとえば「ページビューが◯◯だったらコンバージョンとみなす」「セッション時間が◯分以上なら達成」といった条件を、インターフェース上で定義できました。
一方、GA4では「目標」という言葉自体がなくなり、コンバージョンはすべてイベントベースで管理されます。つまり、Webサイト上で発生するユーザー行動(イベント)を個別に定義し、それを「コンバージョンとしてカウントするかどうか」を設定する仕組みです。
主な違いまとめ
観点 | UA(ユニバーサルアナリティクス) | GA4(Googleアナリティクス4) |
コンバージョン単位 | 「目標」 | 「イベント」 |
設定方法 | 画面上でルールを指定 | イベントを作成してコンバージョンに指定 |
柔軟性 | 限定的(最大20件) | 柔軟で自由度が高い |
データ構造 | セッションベース | ユーザーベース+イベントベース |
UAに慣れていた方ほど、GA4での「イベント管理型」の考え方に戸惑う傾向がありますが、GA4ではより細かく、行動ベースでのコンバージョン管理が可能になるため、慣れると強力な分析が可能です。
GA4におけるコンバージョン管理の新しい概念
GA4では、特定のイベントを「キーイベント(旧コンバージョン)」として指定することで、レポート上に反映されるようになります。たとえば以下のような操作で設定可能です。
GA4でのコンバージョン設定の基本的な流れ
・イベントを作成(または自動収集イベントを利用)
・GA4管理画面で対象イベントを「コンバージョンとしてマーク」
この方式により、GA4では従来よりも柔軟に以下のような行動をコンバージョンとしてカウントできます。
・動画の再生完了
・スクロール率90%以上
・CTAボタンのクリック
・ダウンロードファイルの取得
GA4の特徴は、「コンバージョン=成約」だけではなく、「検討・関心行動も分析できるようにする」という思想に基づいています。
つまり、ユーザーの行動を段階的に可視化できるようになり、マーケティング施策の最適化にもつなげやすくなるというわけです。
移行時によくある設定ミスとは?
GA4に切り替えた直後に多いのが、「UAと同じ条件で設定したつもりが、実際にはコンバージョンとして反映されていなかった」というトラブルです。
以下はよくあるミスの例です。
よくあるGA4移行時の設定ミス
・UAで使っていた「到達ページ型の目標」がGA4ではイベント化されていない
・フォーム送信イベントを設定したが、トリガーが正しく動作していない(GTMの設定ミス)
・イベントは作成されているが、「コンバージョンとしてマーク」するのを忘れていた
・計測テストを行っていないまま公開し、数日後に不具合に気づく
・GTMでのタグ設定 → GA4でのイベント登録 → コンバージョン設定 までを一貫してチェックリスト化する
・テスト環境やプレビュー機能を必ず活用し、想定通りに動作するかを確認する
これらを丁寧に行うことで、「せっかくの移行がうまくいかず、マーケティングデータが不完全になってしまう」といったリスクを防げます。
GA4は、UAと比べて柔軟かつ高精度なコンバージョン管理が可能になった反面、「設定の考え方が根本的に違う」ため、理解と運用の見直しが必要不可欠です。
移行の際には、「同じ設定をGA4で再現する」のではなく、GA4の新しい概念に合わせた構築をすることが、今後の成果分析の正確性とスピードにつながります。
以下に設定のチェックリストを表形式でまとめましたので、よろしければご活用ください。
GA4コンバージョン移行・設定 チェックリスト
チェック項目 | |
□ | UAで使用していた「目標」の一覧を洗い出したか |
□ | GA4で「イベント」として設定する内容を定義したか |
□ | GTMでイベント送信のタグ・トリガーを作成済み |
□ | GA4の「イベント一覧」にてイベントが反映されていることを確認 |
□ | GA4管理画面で該当イベントを「コンバージョンにマーク」している |
□ | イベント発火が正しく機能しているか(GTMプレビューでテスト) |
□ | コンバージョン数がGA4レポートに表示されているか(最大24hのラグに注意) |
□ | UAとGA4の計測差異を想定し、レポートフォーマットを調整したか |
□ | コンバージョンイベントにパラメータ(ページURLなど)を含めているか |
□ | 今後の保守・運用方針(誰が管理・更新するか)を決めているか |
▼GA4とUAの違いはもちろんのこと、Webマーケティングの基礎やライティング、広告運用まで幅広く学べる法人講座をご紹介します▼
次章では、コンバージョンが表示されないときの最終チェックポイントやトラブルシューティングの具体例について詳しく解説していきます。
コンバージョンが表示されない時の対処フロー|原因別の解決策
下GA4の設定を一通り行ったつもりでも、「コンバージョンが表示されない」「数が0のまま」「タグは発火しているのに…」といったトラブルに直面するケースは少なくありません。こうした問題は、イベントとコンバージョンの設定のズレや、タグ実装の誤り、反映までのタイムラグなど、複数の要因が絡んでいます。
この章では、トラブルが発生した時にマーケティング担当者が確認すべきチェックポイントと、その解決策をステップ形式で整理しました。社内で技術的なサポートがない場合でも、自社の課題を特定し、適切な対処ができるようになります。
「イベントは記録されているが、コンバージョンにならない」場合
イベントが「イベント一覧」に表示されているのに、コンバージョンとしてカウントされない場合は、以下の確認が必要です。
・GA4管理画面 > コンバージョン > コンバージョンにマークされているか
・該当イベント名のスペルミスや余計な空白がないか
・イベント名とパラメータが動的生成されていないか(URL末尾のクエリ付きなど)
また、イベントをコンバージョンに登録した後に発生したデータのみがカウント対象になるため、「登録前のテストデータが反映されない」という誤解もよく起きます。
「タグは発火しているが、イベントが出ない」場合
GTM(Googleタグマネージャー)でタグが発火しているにもかかわらず、GA4にイベントとして記録されない場合、以下の点を確認してください。
・GTMのタグ設定で「送信先GA4測定ID」が正しいか
・トリガー条件が誤っていないか(例:URL部分一致の指定ミス)
・カスタムイベント名が未定義になっていないか
さらに、ブラウザの広告ブロッカーやiOSのトラッキング制限が影響することもあります。そのため、タグが発火=イベントが必ず届くとは限らない点も認識が必要です。
計測されているか確認するためのレポート活用法
トラブルシュートを行う際には、GA4の標準レポートやデバッグツールを活用しましょう。特におすすめなのが以下の機能です。
・リアルタイムレポート
最新のイベントやコンバージョンが表示されるかを即時確認
・デバッグビュー
GTMから送信されるイベントのパラメータや挙動を詳細に確認
・イベント > 名前別レポート
該当イベントが過去24時間で何件記録されているか確認
これらを組み合わせることで、どの段階でデータが止まっているのかを可視化できます。
以下にレポートの確認手順をまとめますのでご活用ください。
・左メニューから【レポート】→【エンゲージメント】→【コンバージョン】をクリック
・コンバージョン一覧から、設定したイベント名(例:form_submit、purchaseなど)が表示されているか確認
・該当のコンバージョン名をクリックし、日付範囲を調整しながら件数の推移やトラフィックソース別の分布を確認
・表示されない場合は、【リアルタイム】レポートや【探索(Exploration)】での確認に切り替える
最終チェックリスト これを見れば全体が把握できる!
最後に、コンバージョンが表示されない原因を俯瞰的に確認するためのチェックリストを紹介します。
チェックポイント | |
□ | イベントがGA4に記録されているか(イベント一覧で確認) |
□ | GA4でそのイベントを「コンバージョンにマーク」しているか |
□ | GTMでタグの発火が正常か(プレビューで確認) |
□ | トリガー条件が正しく設定されているか |
□ | イベント名にスペルミス・不要な空白・動的な変化がないか |
□ | タグの送信先(GA4測定ID)が正しいか |
□ | コンバージョン登録後のデータを確認しているか(ラグ考慮) |
□ | リアルタイムやデバッグビューでの挙動を確認しているか |
このチェックリストは、「どこで止まっているか」「どの段階で見直すべきか」を判断するためのフレームワークとして非常に有効です。
GA4をさらに使いこなし、コンバージョンを測定していきたい方はこちらの記事もお読みください!
【まとめ】
GA4のコンバージョン計測トラブルは、イベント設計・タグ実装・GTM・コンバージョン登録といった複数の工程が絡むため、「一部だけ分かっている」状態では見落としが起こりやすくなります。
本記事では「GA4でコンバージョンが表示されない」という課題に対し、原因別の対処法を体系的に解説してきました。
しかし、実務においては「この設定で本当に正しいのか?」「GA4以外に改善すべきところはないか?」といった悩みも生まれやすく、社内だけで完結させるのが難しいケースもあるはずです。
【ご案内】BMP Webマーケティング法人講座なら、GA4の設定から施策実装までまるっと学べます!
弊社が提供する 「BMP Webマーケティング法人講座」では、GA4の基本操作はもちろん、この記事で紹介した以下のような内容を実践的に体系化して学べます。
・GA4とGTMを活用したコンバージョン設計の基本ルール
・計測精度を上げるためのタグ・トリガー設計
・UAからGA4への移行時の落とし穴とチェックリスト
・コンバージョン率(CVR)改善のためのレポート分析法
さらに、法人講座では自社の課題に合わせたワークショップ形式でサポートを行っているため、受講後すぐに自社のGA4設定に落とし込めます。
▼GA4活用に不安を感じているマーケティング責任者向けに、無料の個別相談を実施中です。GA4の設定確認や、CVR改善に向けた第一歩のアドバイスなど、この記事を読んで「これを全部やるのは大変そう…」と感じた方にこそ、おすすめです▼