【初心者向け】売れるLPの作り方|基本とCVR向上のポイントを解説
- 2025.06.12
- 未分類

自社サイトを作ったことで、Web活用は十分だと思っていませんか?
確かに、企業サイトや採用ページは大切です。でも、広告を出しているのに成果が出ない…
そんなとき、リンク先のページが「ただの自社サイト」になっていませんか?
Web広告で成果を出すために欠かせないのが、LP(ランディングページ)です。
名前は知っていても、「なぜ必要なのか」「どう作ればよいのか」が曖昧なまま、なんとなく使っているケースも少なくありません。
本記事では、LPの基本構造から、コンバージョン率(CVR)を高めるための改善ポイントまでをわかりやすく解説します。今のLPに自信がない方、これから本格的に取り組みたい方は、ぜひ一度立ち止まって、LPの「基本」から見直してみてください。
LPを作る意味と役割|売上に直結するページ設計とは

LP(ランディングページ)という言葉を聞いたことはあるものの「正直よくわかっていない」
という方も多いのではないでしょうか。この章ではまず、LPの定義と役割を押さえていきましょう。
・LPとは何か、どんな役割があるのか
・LPは購入・申込などの行動に直結する「コンバージョン特化型」のページ
聞いたことがあってもあまり詳しくわからない方、基本に立ち返って理解したい方はまずはこの章から確認しましょう。
LPの基本概念とビジネスにおける役割
LP(ランディングページ)とは、もともとは「ユーザーが最初にアクセスするページ」のことを
意味します。「ランディング=着地する」という意味から、「広告や検索結果のクリック後に最初に表示されるページ」を指します。
特にWebマーケティングの分野では、商品やサービスの販売・申込に特化した、縦長1ページの広告専用ページを指すのが一般的です。
例えば、資料請求や購入、問い合わせなどの具体的なアクション(=コンバージョン)を目的に設計されており、CV数を成果として可視化できる点が特徴です。
成果を生むLPの特徴とは?CVRを上げるポイント
LPは、明確なゴール(CV)に向かってユーザーを導くことを目的としています。
そのため、1ページの中に次のような流れがすべて含まれます
①ユーザーの興味を引く
↓
②商品やサービスの魅力を伝える
↓
③信頼感を得て、行動(購入・申込)を促す
これを実現するために、LPには以下のような特徴があります
・文章よりも画像や図解を中心とした視認性の高いデザイン
・スマートフォンでの閲覧を前提とした縦スクロール型
・離脱を防ぐために、外部リンクを最小限に抑える設計
特に「リンクを減らす」のは、ユーザーをCVから逸らさないための基本テクニックです。
効果的なLPの構造:ユーザーを惹き込む要素とデザインのコツ

一般的なLPは、以下の3つの構成要素で成り立っています
・ファーストビュー(第一印象を決める)
・ボディ(情報提供・共感パート)
・クロージング(行動を促す)
ファーストビューでは、キャッチコピーとビジュアルで一気に引き込むことが重要です。
ユーザーの大半はページの最後まで読まないため、「最初の3秒」が勝負とも言われます。
ボディでは、ターゲットの悩みや課題を丁寧に言語化し、商品・サービスがその解決策であることを伝えましょう。感情面と論理面、両方の訴求が必要です。
クロージングでは、Q&Aの設置や、フォーム入力のハードルを下げる工夫など、最後のひと押しで行動を促す設計が求められます。
LPの基本や重要性がもっと知りたいという方は以下の記事でより詳しく解説されています▼
LPのCVRを左右する指標とは?CTR・CPA・CPCの関係

LPを作って終わりではなく、公開後に成果を分析し、改善を繰り返すことが重要です。
ここではLPのパフォーマンスを測る上で欠かせない4つの指標と、それぞれの関係性を解説します。
・LP改善には「成果」と「費用」の両面からの分析が必要
・各指標(CTR・CVR・CPC・CPA)の意味と関係を理解することで、適切な改善方針が見えてくる
何をみてLPを分析してよいのか分からない方はこの章を確認しましょう。
LPに限らず、Webマーケティングに直結する内容になっています。
LP分析の指標
LP分析の指標を以下の表に記載しています。
指標 | 意味 |
---|---|
CTR(Click Through Rate) | 広告が表示された中で、クリックされた割合 |
CVR(Conversion Rate) | LPを訪れたユーザーのうち、CVに至った割合 |
CPC(Cost Per Click) | 広告1クリックあたりにかかる費用 |
CPA(Cost Per Acquisition) | CV1件を獲得するのにかかった費用(顧客獲得単価) |
たとえば、Google広告を見たユーザーがクリックしてLPへ遷移し、購入や問い合わせといったCVに至る流れを想定すると、CTRとCVRは成果を示す指標、CPCとCPAは費用面の指標になります。
各指標の関係性
CPAは、以下の関係式で表されます
CPA = CPC ÷ CVR
これはつまり、CVR(コンバージョン率)が高まればCPAは下がることを意味します。
また、CPC(クリック単価)を下げることもCPA改善に直結します。
CPAは広告の費用対効果を判断する重要な指標です。LPは「CVを獲得する」ことを目的に作られているため、CVRの向上=LP改善の成果として直結します。
<補足>
CPAの計算式をしっかり理解しておくと、どこを改善すれば費用対効果が良くなるかがより具体的にわかります。
「数式は苦手…」という方は読み飛ばしても構いませんが、関係性を知っておくとCVR改善の戦略に役立ちます。
① CPC(クリック単価)は「1クリックにかかる費用」
→ 広告費は、クリック単価×クリック数(CT)で計算できます。
→ 広告費 = CPC × CT
② CVR(コンバージョン率)は、「クリックした中で、CVした割合」
→ CVR = CV ÷ CT
③ CPA(顧客獲得単価)は、「CV1件にかかった費用」
→ CPA = 広告費 ÷ CV
ここで、①と③を組み合わせると:
CPA =(CPC × CT)÷ CV = CPC ÷ CVR (※CT ÷ CV はCVRの逆数)
この関係式が示しているのは
・CVRが高くなるとCPAが下がる(=成果が出やすくなる)
・CPCが高すぎると、いくらCVRが良くてもCPAが上がってしまう
ということです。つまり、「CVRを高める」「CPCを抑える」の2軸で改善できれば、
広告の費用対効果を高めることができるということです。

▼今すぐLP改善の第一歩を踏み出したい方はBMPの法人向け講座をチェック▼

コンバージョン率を上げるには?|マーケティング視点で考えるLP改善ポイント

LPの改善は細かい要素を挙げるとキリがありませんが、成果を出しているLPにはいくつかの共通点があります。
CVRが高いLPの特徴(事前チェックリスト)
チェック項目 | 詳細 |
---|---|
ファーストビューが強い | 誰向けか、何を解決できるかがひと目で伝わる |
構成が自然な導線で組まれている | ユーザーの思考に沿って、情報がスムーズに流れる |
共感・信頼を得てから提案している | 悩みに寄り添い、信頼を重ねてから行動を促す |
CTAが適切に配置されている | ユーザーのタイミングで行動に移りやすくなっている |
無駄がなく、読みやすいデザイン | 情報が整理されていて、スマホでも快適に読める |
・ファーストビューで心をつかむキャッチコピー
・読み手をゴールへ導く情報設計と導線
・行動を引き出すCTAの設置と工夫
「自社のLPが成果につながらない」と感じる場合、これらの要素が不足している可能性があります。
ここでは、初心者でもすぐに見直せる3つの基本ポイントに絞って、CVR改善のヒントを解説していきます。
ファーストビューとキャッチコピー
ファーストビューとは、LPを開いたときに最初に表示される範囲のこと。
ここでユーザーの心をつかめなければ、最後まで読んでもらうことはできません。
中でも重要なのがキャッチコピーです。ユーザーの目を引き、「これは自分に関係ある」と思わせるには以下の要素を意識しましょう
キャッチコピーを考える上では以下のような内容を意識しましょう。
・ターゲットを明確にする
・商品の魅力を伝える
・具体的な数字などがあれば盛り込む
・感情を刺激する言葉や表現を使う
・シンプルで理解しやすい言葉を選ぶ
例えば、美容系のLPであれば「気になるシミ・シワに」などでターゲットを絞ったり、「〇〇コスメアワード受賞」などで信頼性を補強したりするのはよくある手法です。「毎朝の鏡を見る時間が幸せ」のように、効果をイメージさせる言葉選びで感情を刺激するのもよいでしょう。
CV獲得のための導線の設計
LPは、ただ情報を並べるだけでは成果が出ません。ユーザーが読み進める中で、自然に「この商品を試したい」と思えるような構成設計が必要です。
おすすめの流れは以下の通りです。

この構成は、ユーザー心理の流れに沿った基本のパターンです。見直す際は、要素の抜けや順序の不自然さがないか確認しましょう。また、慣れてきたら訴求したい内容を先に持ってくるなどのアレンジもしてみるとよいでしょう。
行動に導くCTAボタン
CTA(Call To Action)は、ユーザーに具体的な行動を促すパートです。「申し込む」「資料請求する」など、CVに直結する重要な役割を持ちます。
成果を出しているLPは、CTAの「場所」と「中身」の両方が工夫されています。
CTAの主な設置場所
・ファーストビュー:即決ユーザーを逃さない
・ボディ中間部:情報を読んで納得したユーザーに対応
・クロージング部:最後まで読んだユーザーにしっかり促す
ファーストビューとクロージングのパートにはCTAの設置は必須と言えます。ボディのパートにも内容の長さや流れを踏まえ、必要に応じて1~2個CTAを設置することが多いです。
CTAの設計ポイント
・文言はベネフィットを伝える:「無料で試せる」「今だけ特典付き」など
・周辺に補足情報を加える:保証・価格・納期などの安心要素
・ボタンのデザインも重要:「→」「>」、アイコンなどの視認性マークも効果的
CTAは成果に直結します。ボタンの数や文言、設置場所を変えるだけでも、CVRは大きく改善するので、比較と改善を繰り返して効果の高いLPに仕上げます。
以上が、CVRを高めるための基本的な改善ポイントです。
続く章では、広告とLPの整合性や、さらに踏み込んだ改善視点について見ていきます。
広告文の見直しでCVR改善|LPと広告文の一貫性が成果を左右する

CVR(コンバージョン率)を高めるには、LPそのものの改善だけでなく、広告の出し方そのものを見直す視点も欠かせません。特に重要なのが、「広告文」と「LPの内容」がどれだけ一致しているかという点です。
・CVR改善はLPだけでなく、広告文の調整からもアプローチできる
・広告文で“誰がクリックするか”をコントロールすることで、LPのCVRも変わる
LPと広告文はセットになるため、LP初心者の方はこの章も合わせて確認しましょう。
この章では、事例をもとに解説していきます。
LPに関係するWeb広告の広告文とは
リスティング広告などのWeb広告では、検索結果に表示された「タイトル」と「説明文」が、
ユーザーのクリックを誘導する入り口になります。
例えば、「化粧品 メンズ」と検索すると上記のような画面が表示されます。
スポンサーと記載されているのがWeb広告です。
一番上のサイトでいう「モデル絶賛のメンズスキンケア…」が広告タイトル、その下の、
「【毛穴ケア洗顔ミスト/バーキュリー】…」が説明文です。これらを合わせて広告文と呼びます。
ユーザーは、この広告文を見て「気になる」と思えばクリックし、LPへと遷移します。
「クリックされるのにCVしない」状態の原因は?
ここでよくあるのが、クリック数は多いのにCVに繋がらないという状態。
この場合、広告運用レポートを見るとCTR(クリック率)は高いのに、CVR(コンバージョン率)が低いという数字になります。
一見「広告はうまくいっている」と思えるかもしれませんが、実はここに改善のヒントが隠れています。
この時、以下のパターンが考えられます。
状況 | 考えられる要因 |
---|---|
CTR高 / CVR低 | 広告文とLPの内容が一致していない可能性大 |
CTR低 / CVR高 | 広告が絞り込めており、CVしやすいユーザーだけが来ている |
CTR低 / CVR低 | 広告自体が検索ニーズとズレているか、LPにも魅力がない |
CTR高 / CVR高 | 理想的な状態(広告とLPがうまくマッチしている) |
つまり、CTRが高いのにCVRが低い場合は、広告文で期待させた内容とLPの中身にギャップがあることが多いのです。
<事例>
広告とLPの一貫性がズレたことでCVRが下がったケース
たとえば、「化粧品 メンズ」と検索したユーザーに対して、
「モデル絶賛!毛穴ケアに特化した洗顔ミスト登場!」
という広告文を出したとします。この広告を見てクリックしたユーザーは、
「モデルのような肌に近づけそう」「毛穴の悩みが解決しそう」といった期待を持ってLPを訪れます。
しかし、遷移先のLPでは「オールインワンクリーム」が主に紹介されており、
毛穴ケアについての情報も少ない。さらに、登場人物や雰囲気も40代向けのトーン。
これでは、広告文で抱いた期待とLPの内容が一致せず、「思っていたのと違う」と感じて
離脱する可能性が高くなります。
広告とLPの訴求軸にズレがあることで、CVRが下がってしまう典型例です。
広告文でクリックの質を高めてCVR向上
ここで意識したいのは、広告文は「クリック数を増やす」ためだけではないということ。
むしろ、「誰がクリックするか」をコントロールすることで、LPに訪れるユーザーの質=コンバージョンしやすさを変えることができます。
例)
・「今すぐ試したい方向け」などの文言で、即決ユーザーに絞る
・「初回無料・業界最安」などで、価格重視の層を明示的に誘導する
・「●●な人はご遠慮ください」など逆に除外条件を示すのも戦略の一つ
広告費は“クリックされた時点”で発生している
ここで忘れてはいけないのが、Web広告はクリックされた時点で費用が発生するということです。
つまり、CVに繋がらなければ、クリック数が増えるほど費用は無駄になるのです。
CVRが低いままクリックだけが増えると、CPA(顧客獲得単価)がどんどん悪化します。
だからこそ、クリックの質を上げる=広告文でユーザーを絞り込むという視点が戦略として非常に重要なのです。
CVR改善は「LPを磨く」だけではありません。「誰がLPに来るのか」をコントロールする広告文もまた、CVRを左右する重要な要素なのです。LPと広告文は、常に「セット」で改善していくことを意識しましょう。
売れるLPには理由がある|成果を出す構成と伝え方の工夫
ここまで、LPの基本や制作・改善のポイントについて解説してきました。
LPは「ただ作れば売れる」というものではありません。
これまで紹介してきたように、成果を出すLPには「売れるためのエッセンス」がいくつも盛り込まれているのです。
LPの要素|デザインとマーケティングの融合

LPの効果を最大化するには、まず広告としてユーザーを惹き込む力が必要です。そのため、LPはビジュアル中心の構成になることが多く、デザイン性は非常に重要な要素です。
※LPのデザインについて詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください▼
たとえば、先ほどの事例にもあったように、ターゲットによって使用されるモデルの年齢層が変わったり、商材のイメージに応じてサイトの配色や雰囲気が調整されたりします。
でも、それだけではLPは完成しません。
重要なのは、誰に・何を・どう伝えるか。
この「伝え方の設計」こそが、マーケティングの視点です。
・誰に届けたいのか
・どんな価値を伝えるべきか
・どのタイミングで、どんな言葉が刺さるのか
こうした思考があってこそ、LPは「売るためのページ」に昇華されていきます。
マーケティングスクールでLPを学んでみませんか|BMP法人向け講座のご紹介
LPのデザインを担当するのはWebデザイナーですが、どんな内容をどのように載せるべきか、を考えるのは、マーケターの役割です。
・誰に何を伝えるのか
・キャッチコピーはどうするか
・どんな導線が自然か
・CTAはどこに置き、何を言えば行動してもらえるのか
LPの成果を左右するこれらの要素は全て、マーケティング戦略設計によって決定されます。マーケティングの視点を学ぶことができれば、LPはもっと成果の出る“武器”になります。
どうでしょう?マーケティングに興味が湧いてきませんか?
そこで、弊社の法人向けWebマーケティング講座をご紹介します。

BMPの特徴
BMPは実践型の課題をベースに短期間でWebマーケティングのスキル習得を目指すWebマーケティングスクールです。法人向けのマーケティング講座も実施しています。
社内のWebマーケティング担当者に必須となるWebマーケティングのスキルを、最短3か月で体系的に習得することが可能です。
BMP法人向け講座なら、この記事では語りつくせないLP制作の深いポイントまで学ぶことができます。また、Web広告の運用方法やサイト設計などのWebマーケティング手法全般を学ぶことができるため、自社のWebビジネスを成功に導くためのスキルの基本が全て手に入ります。
BMPのプログラムご紹介
Webマーケティングの基礎・用語解説など
SEO・コピーライティング
Webサイト作成
Web広告運用
データ分析と最適化
SNS広告とディスプレイ広告
など全12Lesson
上記講座を通して段階的にスキルを身に着けます。体系化されたWebマーケティングの本質を網羅的に学ぶことができます。
まとめ
以上、LPの基本からCVRを高めるための具体的な改善ポイントまで解説してきました。
本記事の内容を以下にまとめます。
・LPは「売るために設計されたページ」であり、ただ作るだけでは成果は出ない
・CVR・CTR・CPAなどの指標を理解することが改善の第一歩
・LPの基本構成(ファーストビュー・ボディ・クロージング)には明確な役割がある
・キャッチコピー・導線・CTAの3つを見直すだけでもCVRは変わる
・広告文とLPのメッセージが一致していないと、CVRは大きく下がる
CVRの高いLPは、偶然ではなく“設計と改善”の積み重ねによって生まれます。
あなたのLPも、少しずつ見直していくことで、確実に成果へと繋がっていくはずです。
ここまで読んで「なるほど」と感じた方は、ぜひLP改善に取り組み、ビジネスの成功に活かしてください。
LPのCVRを上げるためのスキルを身に付けるならBMP法人向け講座へ↓↓

コメントを書く