数字を“信じすぎない”ために。データを見る視点を育てる3つのコツ

数字を“信じすぎない”ために。データを見る視点を育てる3つのコツ

どうも!小川です。

Webマーケティングを学び始めると
「数字を見るのが大事」
「データで判断しよう」
とよく言われますよね。

でも、その言葉だけを鵜呑みにして

「クリック率が高いからこの広告は成功!」
「離脱率が高いからこのページは悪い!」

と、すぐに“結論”を
出してしまったことはありませんか?

実は、数字は「事実」だけど
そこから導く“結論”は
ただの仮説にすぎないんです。

この記事では
Webマーケティングにおける
「数字との付き合い方」について
初心者の方にも
わかりやすくお伝えしていきます。

「数字」と「意味づけ」は、まったく別物

実は、数字そのものは「事実」でも
そこに意味をつけて
「こうだろう」と考えるのは
“解釈”でしかありません。

たとえば、あるページの離脱率が高いとしたら

・ページの内容が悪い?
・導線が分かりづらい?
・期待した内容と違っていて離れたのかも?

こんなふうに、いろんな見方ができますよね。

ここで大事なのは、
「なぜそうなったのか?」と考えること自体が
“人の考え”であるということ。

Webマーケティングの世界では、
こうした「なぜそうなったのか?」
という考えを【仮説】と呼びます。

仮説とは、“なんとなくの予想”ではなく、
「データを元に立てる前提の“見立て”」のこと。

だからこそ、数字を正しく読み取って、
より客観的な仮説を立てることが
改善の第一歩になるんです。

「数字=事実」「仮説=解釈」という視点

数字を見ると、つい
「これはこういう意味だ」と
判断してしまいがちですが、
実際にはその“意味づけ”は
すべて【仮説】です。

たとえば、離脱率が高いページを見て
「内容が悪いからだ」と
決めつけるのは早すぎます。

ユーザーの意図や前後の流れ、
表示速度など、影響要素は
いくつもあるからです。

ここで大事なのが、
「数字」と「仮説(解釈)」を
切り分けて考えること。

数字=事実
仮説=解釈(ただし“検証前提の見立て”)

Webマーケティングでは、
この【仮説】を起点に改善を考えていきます。

仮説とは、
“なんとなくの予想”や思い込みではなく、
データや状況から導く、検証前提の見立て
のこと。

だからこそ、自分の感覚だけで決めずに
数字から客観的に考える力が
必要になるんです。

データを見る視点を育てる3つのコツ

ここからは、具体的に
「数字との向き合い方」を
育てるためのコツを3つ紹介していきます。

① 数字を“単体”で見ない。文脈ごと捉える

数字は“それだけ”で見ると、
誤解を生みやすくなります。

たとえば、GA4で
(※Googleが提供する
 アクセス解析ツール)
「あるページの直帰率が80%」と
出ていたとします。

※直帰率:ユーザーが最初のページだけ見て、他のページに遷移せずに離れた割合のこと

その数字を見て

・ページの内容が悪い?
・導線が分かりづらい?
・期待していた内容と違っていたのかも?

こんなふうに、いろんな解釈ができますよね。

このように、数字は単体では意味を持たず、
必ず「前後の流れ」や「状況」と
セットで見てこそ、
本当のヒントになります。

「この数字は、どんな行動の中で出てきたものか?」を考える習慣を持ちましょう。

②「比較」で意味が生まれる。相対的に見る

数字は、それ単体では
“良い”か“悪い”かは判断できません。

意味が出てくるのは
「何かと比べたとき」です。

たとえば

・クリック率が2.5%と見えても、
 それが業界平均より高いか低いかで
 評価はまったく変わります

・同じバナーでも、
 男性ユーザーと女性ユーザーで反応が違えば
 改善すべきポイントも変わってきます

このように、
数字を「相対的」に見る視点を持つことで、
はじめて“改善につながるヒント”が
見えてくるのです。

「この数字、何と比べれば意味が生まれる?」と、自分で“基準”を探す習慣を持つことが大切です。

③「仮説」を立ててから数字を見る

意外に感じるかもしれませんが、
“なんとなく数字を見る”よりも
「こうじゃないか?」という予想(=仮説)を
立ててから見る方が
はるかに分析の質が上がります。

たとえば、LP(ランディングページ)を
改善しようと思って
ヒートマップを見るとします。

※ヒートマップとは、Webページの中で
ユーザーがよく見ている箇所や
クリックしている場所を
色の濃淡で可視化できるツールです。

そのときに、仮説なしで
「なんか離脱多いな〜」とぼんやり眺めても
気づきは得にくいもの。

でも例えば、

・「このボタン、目立ってなさそうだな」と思って見る
→実際に視線が集まっていない

といったように、仮説があることで
“数字の意味”に気づきやすくなるんです。

「仮説→検証→次の仮説」というサイクルを回す意識を持つこと。
考えて→試して→改善する、というシンプルな流れこそが、マーケターの基本動作です。

数字に強い人ほど、“解釈”を疑える

「数字に強いマーケター」とは
難しい分析ツールを使いこなせる人
…だけではありません!

本当に強いのは、
数字をもとに「意味づけ=仮説」を立て
検証し、改善につなげられる人。

数字は「答え」ではなく、
“考えるための材料”なんですね。

だからこそ、
“感覚で決める改善”から
“根拠に基づく改善”へと、
思考のスタイルを少しずつ変えていくことが
大切です。

まとめ:数字は、読み取ってこそ“意味”が生まれる

「数字を見るのが大事」とよく言われますが
本当に大事なのは、“どう読み取るか”です。

今回の記事では
以下のような視点を紹介しました。

・数字は単体で見ず、前後の文脈とセットで考える

・比較によって、初めて意味が浮かび上がる

・仮説を立ててから数字を見ることで、分析が深まる

そしてなによりも、
数字は「答え」ではなく、考えるための材料。

自分の感覚だけに頼らず、
「根拠のある改善」に
思考をシフトしていくことが
成果への近道です。

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Webマーケティングの現場では、
ツールやデータの活用は欠かせません。

たとえば、
GA4(アクセス解析)や
ヒートマップ(ページ分析)など
学ぶべきツールはどんどん増えていきます。

でも大切なのは
どのツールを使うかではなく、どう考えるか。

BMPでは、ツールの使い方だけでなく、
・データを読む視点
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といった「目的から逆算して改善する思考」を
実践ベースで身につけていきます。

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また、営業経験豊富な小川さんのお話のテクニック、所作、気遣いが講座以外からも勉強になることが多かったです。
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営業についての本質的な内容を言語化して教えていただけたためです。 小川さんの話がとても面白くて引き込まれました。最初のつかみ、間の取り方、実績の見せ方、グループワークの挟み方など、講座構成、話術などどれも大変勉強になりました!
小川さんの話が魅力的すぎて、講座が終わる頃には、例え話ででていたウォーターサーバーが欲しくなっていました。

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継続は力なり。
構え、打て、狙えの姿勢でどんどん実績出していきましょー!!!

小川