マーケターなら数字を効果的に使おう
- 2022.09.13
- マーケティング
こんにちは、小川です。
いきなりですが、
①と②の表現で
どちらの方が”危険”を感じるでしょうか?
①死亡する可能性もあるが生存率95%の手術
②受けた患者の20人に1人が死亡する手術
、
、
、
、
両方とも同じことを意味していますが
②の表現の方が危険を感じませんでしたか?
では続いて、こちらはどうですか?
①私たちの商品は「90%」のお客様にご満足いただいております
②私たちの商品は「10人中9人」のお客様にご満足いただいております
②の方が数字としてのインパクトが強く
より良い印象を受けたのではないでしょうか。
反対にこんな言い方だったらどうですか?
10人に1人が満足できないサービス
言っている事実としては同じですが
このサービスを選ぼうと思わないですよね^^;
このように数字の表現を変えるだけで
異なる印象を相手に与えることができます。
この心理現象は
「フレーミング効果」
と呼ばれています。
言葉の定義は
同じ意味でも表現方法を変えるだけで
読み手の捉え方が大きく変わる心理現象
です。
フレーミング効果は
行動経済学者、心理学者である
ダニエル・カーネマン氏
エイモス・トヴェルスキー氏
の2人によって提唱されました。
このフレーミング効果と
混同されやすいものとして
・プロスペクト理論
・損失回避バイアス
があります。
プロスペクト理論と損失回避バイアスは
人は損失を避けようとする習性がある
ということを説明した理論・心理現象です。
例えば
①90%の確率で100万円がもらえる
②100%の確率で90万円がもらえる
という選択肢があった場合
「10%の確率でもらえない」という
損失を回避するため
②を選ぶ人が多くなります。
一方で、
現在200万円の借金を抱えている状態なら
どちらを選びますか?
①何もせず100万円の借金が免除され、残りの借金が100万円となる
②コインを投げて表が出たら200万円の借金が免除されるが、裏が出たら何も受け取れない
①は確実に100万円を受け取れますが
②は50%の確率で借金がチャラになり
50%の確率で何も受け取れません。
「借金がある」という前提条件があると
多くの人が②を選ぶと言われております。
この2つの質問を見てみると
ポジティブな状況では安定志向になって
ネガティブな状況はリスク志向になることが
わかりますよね。
実際に数字の表現や前提条件を変えるだけで
受ける印象や選択する内容が変わったことを
実感することができたと思います。
人間って合理的なようで
全然そうじゃないんですよね。
このことを理解していると
LPや広告文など数字を使う場面で
相手に与えたい印象によって
表現を変えることができます。
また、ネガティブなことを伝える時も
パーセンテージにしておくことで
いくらか印象が和らげることができますね。
テレビや雑誌、世の中の広告で
様々な数字が使われていますが
意図的に使われていることがあるので
ぜひ意識してみてください!
そして、
数字を上手く使えるマーケターになりましょう!
先日は、BMPの受講生さん、卒業生さん向けに
福岡にて対面セミナーを行いました!
グループワークなども行なっていただき、
受講生さん、卒業生さん同士の繋がりも増えたようでとても好評でした(^ ^)
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございます♪
福岡は美味しいお店が多く最高でしたね!
また福岡でも開催したいとおもいます♪
小川