お盆にも商戦がある!すぐそこのスーパーにもあるマーケティング戦略
こんばんは、小川です。
お盆休み真っ只中の本日、
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
長い休暇を利用して旅行したり
実家に帰省したり
またはおうちでのんびり過ごしたり。
休みなんかなくて仕事だよ!
という方もいるでしょうね。
会社がお盆休みに入る人や
この期間に夏季休暇を取得する人を合わせると
なんと70%ほどの会社員が
お盆期間中に休暇を取得するのだそう。
帰省するならお土産を持っていくだろうし
迎え入れる側も準備が必要です。
ネットで検索してみると
「お盆の帰省の手土産におすすめ◯選」
などの記事が上がってくるし
スーパーでは特設コーナーができるなど
お盆商戦をひしひしと感じますね!
そこで今回は
お盆におけるマーケティング戦略について
考えてみたいと思います!
お盆とは
お盆は先祖供養の行事です。
ご先祖様が家に帰ってくるから迎え火を焚いて
馬に見立てたキュウリを置いたりしますよね。
(風習は地域によって異なります)
お盆の歴史は古く
日本最初の女性天皇・推古天皇が
お盆の法要を行ったのが最初だと
言われています。
飛鳥時代、聖徳太子の時代ですよ!
しばらくは宮中行事として営まれていましたが
江戸時代に入ってから庶民にも定着したのだそう。
祝日ではないお盆を休みとするのは
江戸時代の「薮入り」という風習に起源があると
言われています。
当時は住み込みで奉公に出ている人が多かった時代。
奉公人たちが実家へ帰れる日が「薮入り」でした。
薮入りの時期はお正月とお盆にあたります。
お盆期間に休みを取って帰省するのは
江戸時代からの風習というわけです!
お盆に帰省するという風習、
コロナの流行や緊急事態宣言発令により
2020年から自粛する動きも多かったのですが
行動制限がなくなった2022年頃から
人の動きはコロナ以前に戻っているよう。
色々なことがアフターコロナで変化しましたが
帰省ということに関しては
コロナを理由とした変化はあまり見られないようです。
お盆に帰省するというのは
日本人にしっかり根付いた風習なんですね。
お盆に売れるものとは?
お盆期間によく売れるものとしては
和菓子・洋菓子・果物が挙げられます。
手土産やお供物という感じですね!
一方、迎える側にも準備が必要。
都市部から離れたスーパーなどでは
オードブルなどのお惣菜が
たくさん並べられるようになります。
帰ってくる家族に
豪華な食事を用意したいという気持ち、
あるいは
大勢の食事の準備は大変だから
購入して済ませてしまおうという考えでしょうか!?
どちらにしても
日常的に利用されるようなスーパーでも
「お盆に売れるもの」としてこの時期は
大容量・豪華なオードブルに
力を入れているというわけです。
この時期は生鮮食品も
通常時期より売り上げが上がる
傾向にあります。
お盆で売り出す商品の訴求ポイント
手土産は近年、旅行機会減少の背景もあり
ご当地銘菓など地域の名産品の需要が
高まっています。
手土産については
帰省する際の実家への手土産のほか
帰省から戻るときの職場などへの手土産も
購入されることから
都市部・地方どちらでも需要が見込めますよ。
地域おこしで行政機関や教育機関が
商品開発に携わっていたりして
新しい名産品が生み出されていることも!
定番商品もいいですが
目新しいお土産もユーザーに喜ばれるので
品揃えに加えたいところですね。
SDGsの考え方が浸透し
環境配慮というキーワードも無視できません。
またギフトとしては
健康にいい食品やオーガニック素材の商品も
安定した人気を誇っています。
「地元の名産品」という訴求を中心に
「新しい定番」「SDGs」「健康」といった
付加価値があるとなおいいですね!
迎える側の準備として
ホームパーティの豪華なメニューは
ぜひ売り出したいところ。
例年、お盆の時期には
お寿司やお刺身といった生鮮食品も
需要が高まります。
通常時期よりも
高級な商品を売り出しやすくなる傾向です。
迎える側にあるユーザーの視点を意識し
「おもてなし」「パーティ」といった
キーワードで訴求すると効果がありそうですね。
2024年は最長で9連休にもなることから
パーティメニューのお惣菜だけでは
乗り切れないかもしれません。
そこでカレーやシチュー、
唐揚げ粉、ハンバーグの素、
子供のおやつ用でホットケーキミックスなど
自宅で簡単に調理できる食材も
訴求のチャンス!
この場合は
「楽に作れて子供が喜ぶ」などの訴求があると
ユーザーにささりそうですね!
お惣菜はもちろん、夏バテ防止商品も
需要があります。
毎年暑すぎますからね…
「塩〇〇」の商品を
塩分補給で訴求することもできます。
帰省する側、受け入れる側それぞれの立場での
訴求を見てきたとおり、
訴求はユーザーの視点に立って考えましょう!
その商品を購入することによって
どんな課題を解決できるのかを
ユーザーに気付いてもらいやすくなりますよ。
お盆以外にも!ユーザーの行動の変化に合わせて行う販促活動
今回はお盆期間中だったので
お盆商戦という視点で考えてきましたが
〇〇商戦というのは他にも色々ありますよね。
春、夏、ボーナス、ハロウィン、クリスマス…
一過性の流行においても販促のチャンスは訪れます。
季節やイベント、流行などによって
ユーザーの購買意欲が変化するからですね。
同じ商品であっても
季節によって需要や用途が変化するので
当然、訴求の仕方も異なってきます。
同じエアコンであったとしても
冬場なら暖房機能を、
夏場なら冷房機能を訴求しますよね。
また、コロナ流行後には
換気機能の訴求も増えているはずです。
元々すべて備わっている機能ですが
ユーザーが求める部分をとくに訴求することで
商品の売れ行きが変わってきます。
ユーザーにとってそれがいつ必要なのか
どんな課題を解決するために必要なのか。
そうしたニーズの変化を捉えて
広告を打ち出せると
ユーザーに広告が届きやすくなり
商品の購入という結果に結びつきます。
まとめ
今回は、お盆商戦から見る
マーケティング戦略について
考えました。
普段何気なく通うスーパーにも
季節によるユーザーニーズの変化を捉えた
マーケティング戦略があります。
安売りだけが
スーパーの戦略ではないんです!
何を売り出すか、どう売り出すか。
品揃えや価格設定、売り場作りまで
明確な戦略のもとに設計されています。
練りに練った戦略がうまくいき
目指した売り上げを得られたら…
仕事を面白く感じる瞬間だと思いませんか?
マーケティングの知識は
マーケティング職以外にも有用です!
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今後も市場拡大が見込まれている
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マーケティングの考え方そのものも
身につけて頂けます。
マーケティングの知識は
ビジネスを行う基礎になりますよ。
興味がある方は
ぜひお声がけくださいね。
PS.
実は先週末、
モンテディオ山形が取り組む
シャレン(Jリーグ社会連携)活動の一環である
U23マーケティング部が開催する1泊2日の合宿に
メンターとして参加してきました!
・今回参加したメンター+モンテディオ山形クラブスタッフ陣
・全国から集まったU23マーケティング部の学生達
山形在住者を中心に全国から約40名の学生が集まり、
10月6日(日)に開催されるJリーグの試合をプロデュースするため
企画内容や集客方法を決めるという重要な合宿。
※去年の事例はこちら
https://www.montedioyamagata.jp/campaign/lp/u23produceday/
最初はお遊び感覚で集まっていた学生たちに、
メンター陣が社会人レベルでのフィードバックをしていくことで
徐々にメンバーに火がつき議論が白熱。
チームでの話し合いは深夜まで続き、
中には熱くなり過ぎて泣き出す子もいました。
最後はチーム毎のプレゼン大会。
合宿序盤とは違い、
みんな自信に満ちた表情で登壇していて感動しました。
10月の試合本番も山形まで観に行く予定。
学生たちがどんな空間を創り出すのか今から楽しみです!
いやーーーー、青春っていいですね!(おじさんの発言。笑)
小川