ゼロパーティデータとは?プライバシー重視の時代のデータ活用方法

こんばんは、小川です。

プライバシー保護が重視される現在、
ユーザーデータの収集が難しくなりました。

従来利用されてきた
サードパーティクッキーが
段階的に廃止される中で
ポストクッキーとして
ゼロパーティデータが注目されています。

サードパーティクッキーの廃止に関する
過去の記事はこちら
Cookieが廃止!プライバシーに配慮したこれからのターゲティング方法

アンケート回答や
プロフィールの登録情報などの顧客情報。

ユーザー自身からの提供で
非常に信頼性も高いデータですよね!

ただこれらをどう活かせば良いのか、
またそもそもどうやって収集すれば良いのか
悩んでいませんか?

今回はそんな方に向けて
ゼロパーティデータの
収集方法や活用方法について
解説していきます。

ゼロパーティデータとは?

ゼロパーティデータとは
「顧客が意図的・積極的に企業と共有するデータ」
のことです。

アンケート調査への回答や
ECサイトなどのプロフィールのデータ、
ユーザーが自ら送信したレビューなどが
ゼロパーティデータに当たります。

データの信頼性の高さと
顧客理解を深められるのが
ゼロパーティデータの特徴です。

ゼロパーティデータが
注目されるようになった背景には
サードパーティクッキーの廃止など
プライバシーを重視した
規制強化の動きがあります。

GDPR(EU一般データ保護規則)や
CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)
といった規制・法律への準拠が求められ
各ブラウザでクッキー廃止が進んでいます。

ユーザーはトラッキングを拒否できるようになり
クッキーを利用した従来のマーケティング手法は
使えなくなりつつあるのが現状です。

そこで企業はマーケティングにおいて
ユーザーが同意の上で提供してくれた
ゼロパーティデータを活用する方へ
シフトしていく必要があります。

ゼロパーティデータの収集方法

ゼロパーティデータの収集方法には
以下のようなものがあります。

・アンケート回答
・プロフィール情報の登録・更新
・カスタマーサポートやSNSでのやりとり

ゼロパーティデータを収集するには
ユーザーにメリットを感じさせる必要があります。

例えば
アンケートに回答するとプレゼントがもらえる
などがよくある例ですね。

無料セミナーへの申し込みや
ホワイトペーパーのダウンロードをもって
ユーザー情報を登録してもらうという
方法もあります。

またプライバシーポリシーなど
データ利用の透明性を明示しておくというのも
データ収集時に
注意が必要になるポイントです。

ゼロパーティデータの課題とは

プライバシー保護の規制強化が進む中
重要となるゼロパーティデータには
以下のような課題があります。

・収集にコストがかかる
・ユーザーの同意を得る手続きの手間がかかる
・データ量が限られる可能性がある

ゼロパーティデータの収集には
アンケート回答にはプレゼント、
ユーザー情報を登録してもらうために
無料セミナーなどを準備する必要があり
コストがかかります。

また
ユーザーに情報提供してもらうには
同意を得る必要があるので
手続きに手間がかかるという問題や

アプローチしてくれたユーザーのデータしか
収集できないことから
データ量が限られてしまうという問題も
考えられます。

過剰な情報収集が
ユーザーに不信感を与える可能性もあるため
収集方法や内容については注意も必要です。

集めたデータをどう使うのか
あらかじめ目的を明確にし
できる限りユーザーの負担を減らせるように
収集内容を絞り込むようにしましょう。

ゼロパーティデータの活用法

ゼロパーティデータには
以下のような活用法があります。

・パーソナライズの強化
・顧客理解を深める
・顧客ロイヤルティ向上

ひとつずつ見ていきましょう!

パーソナライズの強化

ゼロパーティデータとは
ユーザーが企業に
「自分をわかってもらうため」に
提供するデータなので
パーソナライズの強化に活かせます。

例えばアンケートで得た
ユーザーの好みの情報をもとに
パーソナライズされた商品を提案
するなどの方法がありますね。

サブスクのサービスで
ユーザーの興味関心のデータをもとに
パーソナライズしたコンテンツを
提供することで解約率が減少して
利用頻度が向上したという例もあります。

顧客理解を深める

ゼロパーティデータには
ユーザーが商品や企業に抱く
願望が含まれています。

それは
ユーザーへのパーソナライズした提案だけでなく
商品やサービスの改善にも役立てられます。

ユーザーのリアルな声を集めることで
ブランドの成長にもつなげることが可能です。

顧客ロイヤルティ向上

ゼロパーティデータの活用によって
顧客理解を深めると
ユーザーにパーソナライズした提案をしたり
ユーザーとの良好な関係を構築できることで
顧客ロイヤルティの向上に役立ちます。

「自分のことをわかってくれている」
という感情は
信頼や愛着につながりますよね。

従来のマーケティングでは
新規顧客の獲得から
ロイヤルカスタマーを育成するのが
一般的でしたが
新規顧客の獲得には
どうしても多大なコストがかかります。

そのため現在は
ロイヤルティの高いユーザーへの
アプローチを行い
リピーターを確保することが
重要となりました。

ゼロパーティデータの活用は
顧客ロイヤルティを高め
リピーターの確保という重要な役割を
担っています。

まとめ

今回は
ゼロパーティデータの収集方法や
活用方法について解説しました。

プライバシー保護の強化が
重視される現代で
ユーザーデータの収集も
簡単ではなくなりました。

ゼロパーティデータの収集は
簡単ではなく
コストも手間もかかりますが、
ユーザーにパーソナライズした
提案をしてコンバージョン率をあげたり
ロイヤルカスタマーを育成したりできる
非常に貴重なデータです。

貴重なユーザーデータを有効活用し
マーケティングを成功に導いてくださいね!

PS.

先週末から全国各地でBMP受講生限定の
勉強会&懇親会を開催していて、

11/9(土)は仙台へ、
11/16(土)は名古屋に行ってきました!

受講生の皆さんに直接お会いできるのは、やっぱり嬉しいし楽しいな。

地域によって共通の話題が全然違って面白かった。笑

山形での芋煮会や、岐阜県での鵜飼ツアーなど、
各地の特色に合わせたBMP受講生向けイベントを
やろうという話で盛り上がりましたね。

現場やこれからの方向性について直接聞けたし、
もっと良い講座にしていこうと改めて思いました!

今週から各週末に東京→福岡→大阪で開催予定。

引き続き皆さんにお会いできるのを楽しみにしています^ ^

小川