初心者でもわかる!PEST分析・5Forces分析・ポジショニングマップの基本
- 2025.01.09
- マーケティング
こんばんは、小川です。
2025年が始まりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
引き続き皆さんに役立つ情報を発信していきますので、
今年もよろしくお願いします!
新年一発目のテーマは、、、
Webマーケティングの現場で
よく使われる「フレームワーク」について。
BMPの課題の中でも
いくつものフレームワークに
受講生さんに取り組んで頂いていますが
初めて取り組むときは
戸惑うことも多いもの。
そこで今回は
・PEST分析
・5Forces分析
・ポジショニングマップ
この3つのフレームワークの基本について
解説します!
Webマーケティングに興味がある方や
ちょうど課題に取り組み中の受講生さんも
ぜひ読んでみて下さいね。
PEST分析
PEST分析とは
事業を取り巻く外部環境について
分析するフレームワークです。
以下の4つの外的要因を分析します。
Politics(政治的な要因)
Economy(経済的な要因)
Society(社会的な要因)
Technology(技術的な要因)
この頭文字をとって
「PEST分析」と呼びます。
この4つからわかる通り
PEST分析は
自社に直接影響する
業界や市場内の動きではなく
間接的に影響するマクロ環境について
分析するフレームワークです。
自社でコントロールできない
世の中の流れを分析できます。
自社に影響を及ぼす
世の中の「変化」を把握し
事業戦略に活かすのが
PEST分析の役割です。
PEST分析の要素を解説
PEST分析の4つの要素を
ひとつずつ解説していきます。
Politics(政治的な要因)
国内外の政治変動で
業界の動向に影響を及ぼすものがないか
調査します。
例えば以下のような要素がないか
リサーチします。
・国内の政治の動向に変化はないか
・業界に影響する法改正や規制強化・緩和はないか
・外交における変化はないか
・国外の政治動向に変化はないか
Economy(経済的な要因)
物価変動や雇用の変化によって
顧客の消費動向に影響を与えるため
景気や経済動向を調査します。
例えば以下のような要素がないか
リサーチします。
・経済成長率はどう変化しているか
・物価や金利の変動による影響はないか
・個人の消費行動は変動しているか
・雇用や賃金の変化による影響はないか
Society(社会的な要因)
この「社会」とは
人口動態などの定量的要素から
ライフスタイルといった
定性的要素までを含んだ要因です。
例えば以下のような要素がないか
リサーチします。
・少子高齢化や人口分布による影響はないか
・家族形態の変動による影響はないか
・顧客の消費スタイルの変化による影響はないか
・環境問題や感染症などによる顧客のライフスタイルの変化による影響はないか
・教育や文化の動向によって影響はないか
Technology(技術的な要因)
技術がもたらす環境の変化を
分析します。
ITの進化による技術革新などが
例としてわかりやすいでしょう。
例えば以下のような要素がないか
リサーチします。
・業界に関わる生産技術などが開発されていないか
・AIなどの発展で環境に変化はないか
・アプリやSNSなど、消費者の行動様式に変化をもたらす技術革新がないか
・ITインフラの変化はないか
5Forces分析
5Forces分析とは
業界の状況や収益構造を分析し
自社がどう利益をあげていくかを
検証するフレームワークです。
自社を取り巻く業界全体の競争要因を
5つに分類して
脅威を明らかにしていきます。
以下の5つの要素を分析します。
競合他社
買い手の交渉力
売り手の交渉力
代替品の脅威
新規参入の障壁
競合他社や顧客を含めた
自社を取り巻く要因を分析することで
脅威や障害を徹底的に把握し
競争優位性を探ることを目的とした
フレームワークです。
5Forcesとは「5つの脅威」を意味します。
5Forces分析の要素を解説
5Forces分析の5つの要素を
ひとつずつ解説していきます。
競合他社
同業界内の
直接的な競争相手について
リサーチします。
業界内のシェア率はどうか
資本金や成長率はどうか
商品やブランド力など
こうした要素から
競合他社の強さを考察します。
自社にとってどの程度の脅威であるか
また勝てる要素はあるかといった部分を
分析しましょう。
買い手の交渉力
「買い手」とは
消費者(業界にとっての顧客)を
指します。
一般の消費者であれば
価格交渉などはできませんが
だからといって
「買い手の交渉力は脅威ではない」とは
言えません。
業界内に競合が多いなどで
顧客にとって選択肢が多い
またはスイッチングコストが低い
などの事情があれば
「買い手の交渉力の脅威は大きい」
と言えます。
売り手の交渉力
「売り手」とは
自社製品・サービスの販売に
必要な原材料などの提供者を
指します。
自社にとって仕入れ先の選択肢がなく
取引先の言いなりにならざるを得ない
状況であれば
「売り手の交渉力の脅威は大きい」
ということになります。
反対に
仕入れ先の選択肢が多く
価格交渉がしやすい状況であれば
この脅威は小さいということになります。
代替品の脅威
代替品とは
自社商品・サービスの代わりとなる
他社製品を意味しますが
このフレームワークにおいては
別業界で開発された製品について
リサーチします。
顧客が持つ課題を
自社製品と同じように解決できるもの、
同じ顧客ニーズを満たせるものとして
考えるとわかりやすいでしょう。
例えばデジタルカメラで考えると
「写真を撮る」というニーズを満たせるという点で
スマホのカメラは代替品となります。
新規参入の障壁
新規参入の障壁が低いと
新規参入の企業が多くて価格競争が起こり
自社の収益性が下がる可能性があります。
そのため
新規参入の障壁についても
注意が必要です。
どういった企業が新規参入してくるか
それがどの程度の脅威になるかは
市場規模や参入に必要なコストなどによって
変動します。
ポジショニングマップ
ポジショニングマップとは
自社や競合他社のポジションを明確にできる
表のことです。
縦と横の2軸に要素を設定し
自社・他社それぞれがどのような特徴を持ち
どのようなポジションにいるかを
視覚的にわかりやすくまとめられます。
ポジショニングマップでは
この縦横の2軸の設定が非常に重要です。
2軸の設定には以下の条件を満たせるように
設定しましょう。
・2つの軸の相関関係が高くない
※例えば、以下のような軸は
相関関係が高いため軸として適しません
横:高価格ー低価格
縦:高品質ー低品質
・自社の強みを発揮できる
(自社のポジションを明確に差別化できる)
・顧客が購買を決定する要因(KBF)を考慮する
顧客にとってメリットがないと
他社と差別化できていても
顧客にとって自社製品が魅力的ではない
(購入してもらえない)ことになるので
顧客から見たメリットについては
必ず考慮しましょう。
まとめ
今回は
・PEST分析
・5Forces分析
・ポジショニングマップ
こちらについて解説しました。
マーケティング戦略を立案するために
欠かせないフレームワーク。
ここでご紹介したのはほんの一部であり
BMPの課題の中だけでも
これ以外にたくさんのフレームワークに
触れて頂くことになります。
BMPではこのように
実際の現場で使われるフレームワークを
課題として体験して頂くことで
実践的な力を身につけられます。
受講生の皆さんの学習の助けに
なれましたら幸いです!
またBMPに興味を持って頂けた方は
お気軽にお声がけ下さいね!
PS.
年末年始に家やオフィスを掃除していたら、、、
ブレイクを創業する前にありとあらゆる本を読み漁って、
起業に向けてマインドを創り込んでいた時に
色々メモしていたノートが見つかりました。
どれも汚い字ですが、
読み返して当時の熱い思いを思い出しました。
いつまでも初心忘れるべからず、ですね。
2025年もBreak The Borderの理念のもと
先頭に立って全力で挑戦していきます!!
小川