保存版|自社でWebマーケティングを行うメリットと成功するコツ5選
WebマーケティングとはWeb上で行う施策の総称で、集客や購買、リピートを促すためのWeb上の活動を指します。WebサイトやSNSで認知度をあげたり、Web広告で集客や購入を促進したりすることもWebマーケティングの一例で、現在の企業活動に欠かせないものです。
この記事をご覧いただいているということは、
「我が社もWebマーケティングを導入して成果を上げたい。」
「どうして成果が出ないんだろう」
とお考えかと思います。
本記事内では、自社でWebマーケティングを行うことのメリットや課題、成功させるコツ4選などを解説します。社内マーケター育成の成功事例も紹介しますので、自社でWebマーケティングに取組むためのノウハウを知ってぜひチャレンジしませんか。
自社で行うWebマーケティングとは
「自社の強みを活かせる社内Webマーケターを育成し自走すること」
これが、自社で行うWebマーケティングです。
「内製化」としたり「インハウス」と表現したりすることもありますね。
Webマーケティング施策を外部にすべて頼るのではなく、自社のリソースを活かして社内で行える環境を整え、成果を出していくことが基本的な考え方です。
株式会社ブレイクでは、企業のWebマーケティングのインハウス化を支援しています。Webマーケティングのインハウス化をお考えならぜひご相談ください。
自社でWebマーケティングを行うメリットは多い
次に、自社でWebマーケティングを行う場合のメリットについて解説します。
自社でWebマーケティングを行うメリット
・コストを大幅におさえられる
・柔軟かつ迅速に対応できる
・ノウハウを自社の資産として残せる
・ユーザーニーズを施策に展開しやすい
・社内データの漏洩リスクを回避できる
コストを大幅におさえられる
Webマーケティングの内製化に、大幅なコストダウンを期待する経営者層がほとんどではないでしょうか。
内製なら外注時に発生していた手数料が不要になり、その分を運用費に配分できます。
効率的な費用配分は利益創出に直結するため、慎重に考えたい課題ですね。
内製と外注とで発生する目安費用を、施策別に一覧にしましたので比較してみてください。
【比較表】内製と外注でこんなに違う!主なWebマーケティング施策と費用
施策例 | 内製の費用目安 | 外注の費用目安 |
---|---|---|
SEO | 0円 | 内部対策5~20万円/月 外部対策1~5万円/月 コンテンツ制作2~10万/記事 |
Web広告運用 | 手数料0円 ※広告出稿費のみ必要 | LP制作費+広告費+手数料20% または成果報酬型 |
Webサイト制作・改善 | サーバー費とドメイン費 数千円/月 | 10~100万円以上/1案件 |
SNS運用 | 投稿管理ツール 数千~数万円/月 | 5~30万円/月 |
メールマーケティング | 配信ツール 数千~数万円/月 | 10~20万円/月 |
Webコンサルティング | 解析ツール 0円、数千~数十万円 | 5~10万円/回 5~50万円/月 |
外注すると、手数料や製作費で数十万かかってしまうものばかりですが、内製にすると、費用負担はほぼゼロというものも。数字を目の当たりにすると、内製なら圧倒的にコストパフォーマンスが高いことがよくわかります。
柔軟かつ迅速に対応できる
自社でWebマーケティングを行うと、柔軟な動きと迅速な対応が可能になることもメリットです。
データや施策の動向に変化や気づきがあった際、他の社内データと照合するなどしてすぐに推測や分析ができます。また、次の施策を展開すべきと判断した場合は、日常的に情報共有している社内であれば、急ぎの決裁を通すことも可能です。
Webマーケティング施策においてスピード感はとても重要です。商機を逃さないためにも、内製をおすすめできます。
ノウハウを自社の資産として残せる
施策運用によって得た知識やスキルを、自社の資産として残せることも嬉しいポイントです。
外注や業務委託の場合、施策実行の状況はレポート等で後日報告を受けることになります。
一方、自社で施策を行うと、ユーザーの反応やマーケットの状況をリアルタイムで感じることができます。すぐに分析して改善を継続することで、データを蓄積できるうえ実行スキルのレベルが向上します。
ユーザーニーズを施策に展開しやすい
顧客のニーズを施策に展開しやすいことも自社で行う場合の強みです。
自社の従業員なら、顧客の嗜好や行動を把握しています。理解の深い担当者が施策を実行するので、戦略を立てやすくニーズから大きく外れるリスクもおさえられます。
ただ、自社の顧客だからといって固定観念を持っていると成果を出しづらくなります。大切なのはユーザー視点での思考です。この点には注意しておきましょう。
社内データの漏洩リスクを回避できる
Webマーケティングを内製化することで、社内データが外部に漏洩するリスクを回避することもできます。
外部に施策を代行依頼すると、自社アカウントなどの内部データを渡すことになります。もちろん秘密保持契約を締結することが基本ですが、それでも回避するに越したことはありません。
万全を期すためには、データを社外に持ち出さないことが鉄則です。
メリットの多い内製ですが、方針や予算によって自社に適した判断をすることが大切です。始めは、外注と内製を柔軟に組み合わせることでも自走移行への加速が可能です。
自社でWebマーケティングを行うデメリットと課題
まず、自社でWebマーケティングを行う場合の知っておくべきデメリットと課題から解説します。ポイントや回避策もあわせて紹介しますので、対策の参考にしてくださいね。
自社でWebマーケティングを行うデメリットと課題
・知識や情報をアップデートしにくい
・担当者の育成が必要
・属人化するリスクとリソースの確保
・人材育成の初期コストがかかる
知識や情報をアップデートしにくい
社内のみで活動していると、外部の情報を得られる機会が限られます。
Webマーケティング業界のトレンドや新しい手法などの知見を得るためには、専門会社の資料に目を通したり、セミナーに積極的に参加したりするなど、常に意識的に情報を追うことを習慣にすることが大切です。
SNS上のコミュニティに参加し、横のつながりを持つことも同業者の考えや動向を知るにはおすすめです。
担当者の育成が必要
社内に専門的な担当者がいない場合、育成が必要となり育成期間も必要です。
Webマーケティング施策を完全に自走できるレベルを一気に目指すよりも、できることから少しずつ内製化していき、人材の育成とアウトソーシングを並行しつつ自社でできる範囲を広げていくのが効率がよいやり方です。
人材育成の初期コストがかかる
実践レベルになるには、その道のプロからノウハウを習得することがスキルアップの近道ですが、講座やスクールでの受講には費用が発生します。
必要な初期投資ではありますが、現実的には限られた予算の中でやりくりしなければなりません。スクールの費用は20万円から60万円程度が相場です。事前に予算配分も検討しておきましょう。
法人向けWebマーケティングスクールを受講する場合、目的によって助成金や補助金が受けられます。最大75%、50万円程度が助成されるケースもあるので、自社が対象かどうかをぜひ確認しておきましょう。
属人化するリスクとリソースの確保
Webマーケティング担当者によって自走が進み始めたとしても、リソース不足で特定の担当者頼みになってしまうという属人化リスクも考えられます。
負担が偏ったり、担当者が孤立してしまったりすると、その人がいないと運用が進まず、会社としての取り組みを展開しにくくなります。
このような状況を避けるため、最善策は人的リソースを確保し、チーム体制で運用することです。もし、複数の人数の確保ができなくても、情報やスキルを共有する環境を構築しておくことが重要です。
新たな運用を始める際、課題はつきものです。
しかしながら現状を把握し、対策を講じることで充分リカバリが可能です。ぜひ前向きに検討してくださいね。
おさえておきたい!Webマーケティングの内製化が成功するコツ5選
自社でWebマーケティング活動を自走させるためには、いくつかのコツがあります。
おさえておきたい5選をピックアップしましたのでそれぞれを詳しく解説しますね。
既に内製化に着手していて「効果を感じられない」という方も、必見です。
Webマーケティングの内製化が成功するコツ5選
・内製化を進めるのは一歩ずつ
・戦略を立てて自社に合った施策を実行する
・効果を計測しPDCAをまわす
・チームを編成しノウハウを共有する
・現役のプロから実践スキルを習得する
成功のコツ1.内製化を進めるのは一歩ずつ
自社でWebマーケティングを進める場合、少しずつ範囲を広げていくことをおすすめします。
内製化する意気込みであれもこれもと取り組むよりも、内製と外注を組み合わせながら一緒に活動し、ノウハウを吸収していくほうが易しく現実的です。
戦略までを内部で検討し、実際の施策実行段階を外部に任せて運用してもらうという手もあります。
まずは、自社でできることを判断して段階的に増やしていき、最終的に自社で活動できる状態を目指しましょう。
成功のコツ2.戦略を立てて自社に合った施策を実行する
Webマーケティングに取り組む際、まず行うのは戦略を立てることです。
自社や競合を分析し課題をみつけることで、的確な戦略を立てることができ、自社に必要な施策を判断できます。
自社でやってみたい施策と必要な施策が同じとは限りません。自社の課題を解決できる施策を実行しましょう。
あわせて読みたい▼
こちらの記事で、Webマーケティングを始めるために必要なステップをさらに詳しく解説しています。ぜひあわせてお読みください。
「企業のWebマーケティング何から始める?初心者が成果を出す7ステップ」
成功のコツ3.効果を計測しPDCAをまわす
Webマーケティング施策の実行後は、効果を計測しPDCAをまわしていくことが重要です。
うまくいっている、あるいは伸びていないのはどこか、その要因は何かを調査し、改善を行います。
PDCAをまわすためには、あらかじめKPI(重要目標達成指標)を設定しておき、数値で確認できるようにしておきましょう。
PDCAとは
Plan(計画)、Do(実行)、Check(検証)、Act(改善)を略したマーケティング用語。施策改善のために行う一連のプロセスです。
成功のコツ4.チームを編成しノウハウを共有する
PDCAをまわし続けると社内にノウハウを蓄積できます。このノウハウを共有することも自走のポイントです。
施策を実行した担当者だけが知っているだけでは、会社全体の成長につながりません。また、その担当者がいないとうまく運用できないということにもなりかねません。
施策の情報やスキルは個人のものとせず、複数名で共有してチームとしてのスキルを高めましょう。さまざまな視点で意見や情報を出し合うことでも、スキルを磨くことができます。
成功のコツ5.現役のプロから実践スキルを習得する
自走成功への近道を考えるなら、現役のプロから実践スキルを習得することをおすすめします。
Webマーケティングの効果的な施策は、専門的な知識やスキルも必要だとあらためて感じた方も多いのではないでしょうか。
独学でも書籍や動画など学べるツールはありますが、着実に自走の実現を目指すなら、体系的に学べる法人向けのスクールを活用してみましょう。現場で活躍しているマーケターが講師を務めるスクールもあり、即戦力が身につきます。
いずれも、企業がWebマーケティングの内製化を成功させるのには重要なポイントです。ぜひこの5点をおさえておいてください。
株式会社ブレイクでは、企業のWebマーケティングの内製化を支援しています。Webマーケティングの内製化をお考えならぜひご相談ください。
自社のWebマーケティング担当者とはこんな人
自社でWebマーケティングを行う場合、戦略立案や実務を担う人が担当者です。担当者に向いている人の適性や実際の業務内容について解説します。
Webマーケティング担当者の業務内容
Webマーケティング担当者は、自社の事業で収益を上げるためにWeb上で集客や販売促進を目的とした様々な施策を実行します。
【具体的な業務】
・現状分析し課題を解決するための戦略設計
・各施策の実行
Webサイトの運営
SNSの運営
Web広告運用
SEO
メールマーケティング など
・施策の検証
・実行後のデータ解析、分析、改善策の提案
・レポート作成
この他、外部に一部依頼する場合は、外部パートナー会社との折衝や打ち合わせ、また担当者の立場によっては予算計画や中長期的な戦略設計が含まれることもあります。
担当者に求められるスキルや特性
Webマーケティング担当者に向いているのはどんな人でしょうか。担当者に求められるスキルや特性について紹介します。
【求められるスキル】
戦略立案スキル
マーケティング思考で現状を分析し、課題の解決や目標を達成するのに最適な施策を判断して戦略をプランニングするスキルです。
実行スキル
計画に沿って施策を実行し、目標を達成するスキルです。CMSの操作やSNSの運営のほか、SEOやライティングなど専門的な知識が必要なこともあります。
分析スキル
施策の実行後に解析ツールなどを使用して検証し、仮説を立てるなどして最適化のための改善案を提案できるスキルです。
コミュニケーションスキル
Webマーケティングには、各部署内外での関わりが多く、スムーズなコミュニケーションが欠かせません。外部との折衝も少なくないため、相手の話を傾聴して理解したり、論理的に伝達したりするスキルも重宝します。
このようにWebマーケティング担当者には、論理的思考ができ、マーケティングツールの扱いに抵抗がなくコミュニケーション力が高い人が向いています。自社の担当者候補を検討するなら、このような適性を考慮しましょう。
未経験でもWebマーケティング担当者になれる?
未経験からWebマーケティング担当者になれるか、結論から先にお伝えすると「なれます!」。
プロに見えるWebマーケターでも、未経験から学んでスキルレベルを上げた人は数多く、弊社が運営しているスクールの卒業生たちも、事業会社のマーケティングチームを率いるポジションになったり、独立したり、講師になったりと活躍の場を広げています。
先述した、戦略立案、実行、分析、コミュニケーション力に長けている人や、トレンドに敏感な人、数字に強くデータを見るのが好きな人など、適性のある人を担当者に置くと活躍を期待できます。
さらに、Webマーケティング担当者がスキルを習得し成長できる環境を整えることも大切です。担当者任せにせず、プロから学ぶ機会を用意するなど自社の成長のための投資だと考え、会社全体でWebマーケティング事業に取り組みましょう。
自社のWebマーケティング担当者は、マーケティング思考を持ってPDCAをまわしていく業務を担います。適性のある人を候補に選び、チーム体制を整えるなど環境整備もあわせて行いましょう。
【成功事例】問い合わせ増加&根拠のある的確な提案ができる社内Webマーケターが誕生
実際に、自社にWebマーケティング担当者を育成したことで、成果を出した企業の成功事例を紹介します。
【成功事例】施設関連設備の製造販売を営む事業会社の担当者育成
<課題>
ECの改善や強化
既に担当者がいたが、知識やスキル不足から施策に自信を持てず効果も出ていなかった。
<対策>
担当者のWebマーケティング講座受講による実践スキルの習得
<成果>
問い合わせ数が明らかに増加。担当者は、解析ツールを使ってサイト改善の提案ができるようになり、予算やコストも含めた経営者視点で成果を見込めるようになった。
担当者の熱量もさることながら、周囲の理解や協力も一助となり担当者育成に成功した事例です。
この企業担当者へのインタビュー動画をご覧いただけます。詳しいプロセスなどをぜひご覧ください。
【成功事例】特別対面インタビュー
【お悩み解決】自社でWebマーケティングをするなら Q&A
自社で行えばコスト削減できる?
外注と比較し手数料を削減できるため、効率的な費用配分ができるようになります。3章で詳しい費用相場比較を施策ごとにまとめていますので、参考にしてください。
自社でWebマーケティングを実行するには時間がかかる?
社内担当者の育成を考慮すると、成果を出せるまでの時間が必要です。ただし長期的な視点でのメリットは大きいため、急ぐ施策は外部に委託するなどして徐々に内製化を進めることをおすすめします。
自社でWebマーケティング活動をするメリットは?
コストの削減、柔軟かつ迅速に対応できる、ノウハウを自社の資産にできる、ユーザーニーズを施策に展開しやすい、社内データの漏洩リスクの回避などが挙げられます。
Webマーケティングは自社で実施すべき?
デメリットに比べメリットが多いため、自社で実施する価値が充分あります。会社全体のスキルレベルを向上することは今後の強みになります。内製と外注のコスト比較(3章)やメリットとデメリットの解説(2・3章)も参考にしてください。
自社でWEBマーケティング活動をして成果を出せる?
もちろん成果を出すことは可能です。そのためには戦略を立てて自社に合う施策をみつけたり、分析や改善を繰り返したりして精度を上げていくことが必要です。4章の「自走が成功するコツ」もご覧ください。
自社のWebマーケティングにチャレンジしませんか
自社でWebマーケティングを行うということは、自社の強みを活かせる社内Webマーケターを育成し自走することです。
自社で行うメリットは多く、スピード感やコストなど多くの面で外注する場合と差が付きます。自走を成功に導くには、現場を知っているプロから知識やスキルを習得し、一歩ずつ内製化の範囲を広げていくことがポイントです。
記事で紹介した「おさえておきたい!Webマーケティングの内製化が成功するコツ5選」を参考に、自社でのWebマーケティングにぜひチャレンジしてみませんか。
もし、
「短期でWebマーケティング担当者を育成したい」、と考えるなら
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Webマーケティング各分野のプロフェッショナルが、自社のWebマーケティング活動を自走できるよう徹底サポートします。
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